商品のカラフルな色合いを生かしたオリジナル性の高い演出を実現
入社後最初のチャレンジでいきなりグランプリ獲得
株式会社すぎた
酒のすぎた 高浜店
近藤雄太さん
新入社員として入社して、最初に参加したコンテストでみごとグランプリを射止めたのが酒のすぎた高浜店の近藤雄太さん。
「その前は他店舗でアルバイトとして働いていたのですが、先輩方のやさしさや、社長が気軽に声をかけてくれるような気さくさなど、職場としていろいろな魅力を感じていたので、入社させていただくことにしました。4月に正式入社して、すぐにご提案をいただいたのが養命酒製造さんのコンテストでした」(近藤さん)
同社では以前から各種の大陳コンテストに積極的に参加しており、さまざまなコンテストで受賞した先輩方の姿を目にしてきたという。
近藤さんは「私自身はあまり経験がなく、どこまでできるかわかりませんでしたが、とにかく精一杯取り組んでみようと思い参加を決定しました」という。
もちろん販売実績を上げることが大きな参加目的だが、それだけでなく、大陳を行うことで売場に変化を与え、近隣に居住するリピーター客に喜んでもらいたいという思いも、参加動機のひとつだったという。
先輩のやり方を参考に時間をかけた陳列作業
酒のすぎた 高浜店
今回のコンテストでは、養命酒製造の数多くの商品が対象となっていたため、参加にあたっては、話題性の高い「フルーツとハーブのお酒」を中心に、できるだけ多種類の商品を紹介する陳列を構想した。
「ふだんは定番1フェースを展開している商品ですが、大陳をすることによって気づいていなかった商品にも注目していただき、関心を持っていただくことを目標にしました。特に『フルーツとハーブのお酒』は、色合いがカラフルで美しいので、大陳をすることで目にとまり、アピールできると考えました」(近藤さん)
陳列は、これまで見てきた先輩社員の陳列を頭に浮かべながら見様見真似で取り組んだ。POPやキャッチはパソコンで制作した素材をプリントアウトし、自分で切り貼りしながら制作。
「通常業務が忙しい中で、1~2週間程度かけて徐々に作業を進めていきました。まだ勉強中のまったくの駆け出しなので、陳列の出来がいいのかどうかもわかりませんでしたが、足を止めて手に取っていただけるお客様も多く、販売実績も通常と比較すると数倍程度に伸びました。特に30~40歳代の女性のお客様の反応が良かったですね。ボトルのきれいなビジュアル効果に加えて、健康効果や機能性を訴求する販促物を活用したことが良かったと思います。その上、グランプリをいただけたことは、今後のやりがいになります。幸い、通常の仕入れや売場づくりについても、ある程度まかせてくれる自由な社風があるので、次はどんな陳列にチャレンジしてみようかと考えています」(近藤さん)
近藤さんはふだんの接客の中で来店客と会話することが多く、商品情報を伝達するとともに、お客様がどんな商品を求めているのかをじかに聞く機会も多いという。「あくまでもお客様のニーズに合った商品であることが重要ですが、まずは商品を見ていただき、知っていただくことが購入の前提になります。その意味で今後も積極的に売場からの情報発信に取り組んでいきたいと思います」と語っている。