受賞店の声即席麺

凄麺まつりディスプレイコンテスト 大陳コース グランプリ 株式会社ナイス山手台店


主催:ヤマダイ株式会社

新型コロナの影響で中止された「秋田竿燈まつり」を店頭に再現

コロナで沈んだムードを引き立てる演出をめざす

株式会社ナイス山手台店

ナイス山手台店

秋田市内の人々が毎年楽しみにしている「秋田竿燈まつり」が、2020年は新型コロナの影響で中止になった。しかしそれを埋め合わせるかのように、店頭で竿燈まつりをテーマにした迫力ある陳列を展開。みごとに大陳コースグランプリに輝いたのが株式会社ナイス山手台店だ。「今回のヤマダイさんのコンテストでは、ぜひグランプリを狙いたいという思いで取り組みました」と語るのは、同店店長の佐藤修悦氏。同店周辺は比較的若年層の割合が高い住宅地だが、2020年はやはり新型コロナの影響を受けた。「秋田県ではそれほど感染者数が増えませんでしたが、まとめ買い傾向が強まるなど、コロナの影響はありました。8月に予定されていた竿燈祭りが中止になったことで、少しでも沈んだ雰囲気を盛り上げたいと、思い切った演出を行うことにしました」(佐藤店長)

同社では、コンテスト参加については本部から各店舗に情報を流し、参加や展開規模などは各店の判断にまかせるケースが多いという。

佐藤店長は、「当店の場合は、売場演出やPOP作りの得意な担当者がいるので、積極的に参加を決めました。150ケースという数量は、チャレンジングではありましたが、日頃から売れている商品でもあり、思い切ってボリューム感のある陳列をめざしました」と語る。

POP作りや造形作りなど得意な作業を手分けして取り組む

株式会社ナイス山手台店

(左から)株式会社ナイス 加工食品バイヤー 沖口大貴氏、ナイス山手台店 佐藤菜津美氏、同店店長 佐藤修悦氏、株式会社ナイス 加工食品バイヤー 加藤憲氏

陳列作業を中心となって担当したのは同店スタッフの佐藤菜津美氏。「参加するからには思い切った目立つ演出をしたいと考えていました。竿燈まつりをテーマに決めて、スタッフが手分けをしてPOP制作や必要な資材の買い出しなどを行いました」という。これまであまり経験したことがない規模の売場づくりは、やってみるとかなり大変だったという。

また2020年の秋田にはもうひとつ大きなニュースがあった。それは秋田県出身で初めて総理大臣に就任した、菅義偉首相の誕生だ。今回の陳列にはその話題も盛り込んでおり、竿燈のディスプレイを掲げるのは、新首相にそっくりな人物と、秋田犬のイラストボード。思わず来店客の笑顔を誘う、楽しさあふれる演出を行った。

売場中央には大きなラーメンのオブジェを手作りして配置。「凄麺」ケースの段ボール箱などを活用し、思わず目を引く効果的な造形に成功している。「日頃からお客様に楽しんでいただける演出を心がけることで、店の特徴を出していきたいと考えています。ただ実際に陳列を行った時期は、多少落ち着いてきたとはいえ、まだまだコロナの不安がありました。その意味で今回は特に力が入った面があると思います。期待していた以上のできだったので、今回、高く評価していただけて大変うれしいです」(佐藤店長)

陳列作業中にもどんどん売れていくほど、注目度も高く、コロナの影響もあってか、販売実績も好調だった。「やはり竿燈まつりにはお客様からも反応があって、喜んでいただけたと思います。売れ行きもよく、日頃から人気の高い『仙台辛味噌ラーメン』や『信州味噌ラーメン』のほか、陳列期間中にテレビでたまたま紹介された『富山ブラック』などが特に好調でした」(佐藤菜津美氏)

佐藤店長は、「今回のグランプリを契機に、今後もさまざまな機会にコンテストにチャレンジしていきたい」と語ってくれた。

株式会社ナイス山手台店

東北三大祭りのひとつ「秋田竿燈まつり」を店頭で再現。本物を模した竿燈や似顔絵の菅首相、中央に配置した巨大ラーメンオブジェなど、オリジナル性にあふれた活気と楽しさいっぱいの陳列を展開した