生鮮食品と連動した販促企画に最適なディスプレイコンテスト

販売力強化で全店参加

笠井店カット野菜との関連販売を実施し、簡便性と野菜を食べようとアピールする売場展開を実施

昨年の3月から5月にかけて実施された東洋水産「香ばし麺がおいしい！パリパリ無限シリーズ ディスプレイコンテスト」において、企業賞のグランプリを受賞したのは㈱遠鉄ストア（宮田洋代表取締役社長）である。商品部デイリー課和日配バイヤーの池谷昌哲副課長は「全店で参加して、個々の売場づくりを評価いただけたことが、なによりもうれしいです。創意工夫をしてくれた店舗スタッフにとっても励みになる受賞です」と話してくれた。

商品部デイリー課和日配バイヤーの宮下知樹課長代理は「今回のコンテストは、お客様の『簡便性重視』と『子どもに楽しくおいしく野菜を食べてもらいたい』というニーズに合致した商品であり、弊社が得意とする『生鮮食品と連動した売場づくり』『メニュー提案』『社員が自ら考え積極的に挑戦する姿勢』をアピールできる企画として取り組みました」と話す。

各店が、来店客に楽しく買物をしていただくことや提案力のある売場づくりを積極的に実施。たとえば、ボリュームのある目立つ陳列にPOPを組み合わせた提案型の売場やサラダ用のカット野菜との関連販売で簡便性を訴求するなど、顧客のニーズを捉えた売場展開を行った。

来店客に楽しく買物をしてもらうために、スタッフが商圏の特徴を把握し、それを反映したうえで、工夫のある売場をつくることが販売力強化につながるとの考えから、全店参加を実施している。

社員自ら考える挑戦を支援

㈱遠鉄ストア 商品部 デイリー課 副課長 和日配バイヤーの池谷昌哲氏（中央）と商品部 デイリー課 課長代理 和日配バイヤーの宮下知樹氏（右）、東洋水産㈱ 静岡支店の川﨑敏弘氏（左）

静岡県西部を中心に、35店舗を展開している㈱遠鉄ストア。「地域に愛されお客様も社員も楽しい高質ストア」をありたい姿（長期ビジョン）として取り組む地域密着型のスーパーマーケット（SM）である。

池谷バイヤーは「ありたい姿は、全店、全社員で共有した上で、実現に向けた５つの質（ 商品・販売・鮮度・接客・人材）を高める取り組みを実施しております」と話す。それによって、社員が自ら考え発注できるようになり、売場づくりにも積極的に挑戦する姿勢を育むことができるようになっていくという。

その結果、スタッフのモチベーションもアップし、なによりも店舗スタッフが楽しく売場づくりが行えるようになってきていることもポイントになっている。

また、本部やバイヤーが全店への販促物の手配はもちろん、実施期間中は好実績店舗の売場画像や販売方法の情報共有を随時実施している。それが、店舗スタッフの競争意識喚起や売場づくりの気づきのきっかけになることが多いことから、店舗スタッフと密にコミュニケーションをとり、バックアップを行っている。

このような効果が認められることから、コンテストには、企業単位での全店参加を重視している。また、「東洋水産さんは、販促物の手配だけでなく、店舗の売場、動向の確認やトレンドの情報提供など、細部にわたって売場づくりにご協力いただけたことが大きな力となっています」と宮下バイヤー。

このように、メリットが多いコンテストは参加する価値が高いことから、次回も参加を考えている。

西ヶ崎店子どもにも野菜を美味しく食べてもらおうと「ボクもこれなら野菜が食べられる」と訴求するPOPを活用した売場