各店がアイデアや陳列技術を駆使 創意工夫の売場でグランプリ!
各店の個性を生かした売場
今春に実施された東洋水産「パリパリ無限シリーズディスプレイコンテスト」において、企業賞のグランプリを受賞したのは㈱サンベルクス(鈴木秀夫代表取締役社長)である。インタビューに答えてくれた松飛台店グロサリー部マネージャーの佐藤利樹氏は「限られたスペースの中で、工夫してつくった売場。
全店での企業賞グランプリと当店はボリュームコースのボリューム賞も受賞でき、二重の喜びです」と話す。全店参加でコンテストに参加した同社は、本部からコンテスト参加期間など基本的な指示は出されるが、売場づくりは各店の担当者に任せられている。「展開スペースが限られる店舗が多い中で、ボリューム感を出したり、視認効果をアップするためのアイデアや陳列技術を生かした売場づくりは、弊社の特長になっていると思います」と佐藤マネージャー。
松飛台店の場合も、平台での展開ということで、商品を目立たせるために、フロア什器を活用して、高さを出すことで目立つ売場にしている。同時に、陳列商品数よりもボリューム感もアップしている。
その他の店舗でも、ひな壇陳列にすることで高さを出したり、パッケージのカラーリングを生かして、視認効果を高めるなどさまざまな工夫が行われている。「売場づくりは、コンテストで評価をもらえるなど、やりがいがあります」と佐藤マネージャーは話してくれた。
生鮮に強い同社の最適企画
東京と千葉、埼玉に45店舗のスーパーマーケット(SM)を展開している同社。八百屋をルーツにSMへと発展してきたことから、鮮度を大切にした生鮮品に強みを発揮している。さらに、鮮度や価格だけではなく、四季のある日本ならではの「旬」も大切にして、消費者に届けている。
同社の強みである生鮮品とマッチする商品が「パリパリ無限シリーズ」である。キャベツやもやし、レタスなど野菜と混ぜて簡単においしい一品ができることから、青果とのクロス販売や客単価アップにつなげることができる商品である。また、野菜が苦手な方向けのメニューやお酒のつまみにもなることから、来店客に提案型の販売がしやすいことも魅力となっている。
佐藤マネージャーは「この時期、必ず参加しているディスプレイコンテストです。お客さまにも好評で、毎回、売上も好調です」と話してくれた。
松飛台店でも、コンテスト実施期間は、キャベツなどの野菜の売上はアップしているということだ。さらに、リピーターも増えており、生鮮品に強い同社にとって、ディスプレイコンテストは、最適な企画の一つになっている。
また、「東洋水産の営業担当者さんが、日常的に売場づくりをはじめ、いろいろなところで協力をしていただけることも大きな力になっています」と佐藤マネージャー。
「パリパリ無限シリーズ」はもちろん、「マルちゃん焼そば」も野菜や肉など生鮮品を使用する商品で、ブランド力の高さもあり、売上が確保できることから、東洋水産のコンテストは、参加する価値が高いと考えている。