定番以外の商品を紹介できる機会として重要なディスプレイコンテスト
常に新しいことにチャレンジ
写真右から、(株)マエダ ガーラモール店 支配人 鎌田眞毅氏、日配部門 泉博子氏、日配・グロサリー部門 チーフ 大川清氏、食品部 店長 一戸誠氏と、東海漬物㈱ 営業部 次長 坂本賢一氏
今夏に実施された東海漬物「2017年キューちゃん 55周年 ありがとうディスプレイコンテスト」において、キューちゃん55周年コースのグランプリを受賞したのは㈱マエダ(青森県むつ市、前田恵三代表取締役社長)のガーラモール店。同店のグランプリ受賞は2014年以来、2回目である。売場づくりを担当した食品部店長の一戸誠氏は「こだわりを持って取り組んだ売場に、最高の評価をいただけたことがうれしい」と語ってくれた。
きゅうりのキューちゃんの発売55周年をどのように伝えるかがポイントになると考え、キャラクターの「キューちゃん」の変遷を紹介することにした。「単純に55周年を伝えるより、消費者のほとんどが知っているキューちゃんにスポットを当てることで、より注目度の高い売場にできる」という発想をした一戸店長のこだわりだ。さらに、地元の「ねぶた祭り」をトップボードに採用。地域密着の店としてのアイデンティティーもアピールしている。
こだわりを持っている同店は、「他店と同じような売場づくりはしない」という。そのために、常に新しい演出や陳列にチャレンジしている。今回の受賞は、ふだんから基本としているチャレンジ精神から生まれた結果であると実感したという。
SKUを増やす施策として活用
映画館など青森県内最大級の複合アミューズメント施設もあるガーラタウン内にあるガーラモール店
ガーラモール店は、「ガーラタウン」というショッピングモール内にある。大規模複合商業施設の立地であることから、商圏は広域であり、週末型の店舗である。
顧客層が幅広いこともあり、できる限りSKUを増やすことをめざしている。「品揃えを増やすことで、幅広い客層にアピールができ、同時に来店者の購買意欲も刺激できる」と支配人の鎌田眞毅氏は話す。しかし、定番棚での商品増は難しいため、大陳コンテストを活用して、定番で品揃えできない商品をラインアップしている。売場の活性化となり、ふだんラインアップされていない商品は、注目度も高いことから、売上が期待できるという。一戸店長は「大陳は、売場の雰囲気を変えることができ、売場の立ち止まり率もアップできる」と話し、その効果を認めている。
鎌田支配人は「きゅうりのキューちゃんをはじめ、東海漬物の商品は商品力がある」と認め、「漬物は、塩分や添加物が多いと思い込んでいる人が多いのは事実。だからこそ、そのようなことはなく、安全・安心、健康志向に注力した商品であることをもっとアピールできる情報やPOPなどを提供してもらえるとうれしい」と要望も語ってくれた。
同店で初めて参加したのが、東海漬物のディスプレイコンテストだったこともあり、今回の受賞に縁を感じるとのこと。次回も、新しいことにこだわりを持って挑戦し、高評価をもらえる売場づくりを行いたいと抱負を語ってくれた。
センターに配置したモニターサイズは前回に比べ、より大型にして、かつ、子どものリアルマネキンをハネト仕様で設置。常にブラッシュアップを行っているガーラモール店