ハロウィンの楽しさを売場で表現
量感を持たせ陳列を実施
左から、キッチンランドSunSunの山口克彦店長、理研ビタミン家庭用食品営業チーム主務の藤本崇人氏
2018年10月1日から31日までを期間とし、開催された理研ビタミンの「ハロウィン大陳ディスプレイフォトコンテスト」で見事グランプリを獲得したのは、㈲ケーワイカンパニー キッチンランドSunSun(京都府)。売場づくりを担当した山口克彦店長は「最高賞をいただくことができてとても光栄です」と喜びを表現する。
店舗の出入口近くにある、常設の催事スペースにおいて、ディスプレイを実施した。多くの来店客が行き交う場所で、商品を強くアピールした。
「リケンのノンオイルシリーズ」「 リケンのノンオイルセレクティシリーズ」「 リケンサラダデュオシリーズ」といった各種ドレッシングのほか、「ふえるわかめちゃん」「海藻サラダ」など理研ビタミンの主力商品を、量感を持たせて高く積み上げた。天井からは「ハロウィンサラダに!」「 おいしい魔法をかけちゃう!」とのキャッチコピーを記した写真入りの横断幕をつるし、新商品の「セレクティシリーズ」を提案した。
今回のディスプレイのポイントについて、山口店長は「ここ数年、盛り上がりを見せるハロウィンの楽しさを表現したいと考えた。また伸長カテゴリーとして注目を集めるサラダにスポットを当て、さらに需要を喚起したいとのねらいもあった」と説明する。
閉店時間の19時30分から、ディスプレイづくりの作業を始めた。山口店長のほか理研ビタミン家庭用食品営業チーム主務の藤本崇人氏も手伝い、 2~3時間をかけ陳列。途中、微調整を繰り返しながら、迫力あるユニークな売場を完成させた。
完成した売場は来店客からの注目度が高く、買い上げ点数の向上につながったという。通常の定番売場で展開している時と比較して最大で3~4倍も売れたとのことで、山口店長は手応えを感じたようだった。
価格以外の価値を訴求
商業施設「ラクセーヌ専門店」に店を構えるキッチンランドSunSun
キッチンランドSunSunは、商業施設「ラクセーヌ専門店」の1階に店を構える。売場面積は504m2とコンパクトな食品スーパー(SM)ではあるが、 1日の来店客数は3000人近くある繁盛店で、連日、多くのお客でにぎわいを見せている。
ただ近年は徐々に競争が激化。大型のショッピングセンターのほか、有力SMが増えているほか、食品の扱いがあるドラッグストア、またディスカウントストアの存在感が増している。さらに商圏では高齢化の進行に伴い、人口も減少傾向にあるのが現状だ。
これに対し、同店では、売場の通路を拡大するほか、接客の強化、また提案型の売場づくりといった価格以外の価値を訴求する品揃え、売場づくりに力を入れる。なかでも提案型の売場については、TVや雑誌などで取り上げられた商品はすぐに店頭で販売しており、年配層が多い来店客から好評を得ている。
そのなか今回のようなディスプレイコンテストへの取り組みは、店の方針や商品の特徴を伝えるためのよい機会になっている。周辺には、同様の売場づくりを行っている店はないため、競合店との差別化にもつながっているようだ。
今後の方向性について、山口店長は次のように語る。「今後も、競争の激化、また人口の減少は進むと見られます。そのなかで楽しい売場づくりでお客さまに喜んでいただきたいと考えています。機会があれば、引き続きディスプレイコンテストにチャレンジしていきたいです」。