受賞店の声加工食品

防災の日 × ストックディッシュ ディスプレイコンテスト グランプリ ㈱ヤマイチ 鹿骨店

防災の日 × ストックディッシュ ディスプレイコンテスト

主催:プリマハム株式会社

アイデアとオリジナリティーで限られた大陳スペースをカバー

PDCAサイクルでグランプリ

㈱ヤマイチ 鹿骨店

今年の10月17日にリニューアルオープンした鹿骨店は、シニアに優しく、買い回りのしやすさがさらに向上

今年の8月から9月にかけて、防災の日をテーマに実施されたプリマハムの「Stock DishⓇ 防災の日+ディスプレイコンテスト」において、グランプリを受賞したのは㈱ヤマイチ(東京都江戸川区、岩楯信一代表取締役社長)の鹿骨店である。店舗運営部の井上朗部長は「売場面積150坪ほどしかない小さな店が、グランプリを受賞。何かの間違いではと、信じられないほど、うれしいです」と話す。

限られた小スペースでの大陳で、より多くの来店客の目を引き、商品を手に取ってもらえるにはどうするか。鹿骨店の田川宏店長は「前回の準グランプリの売場の分析からはじめ、対策を考えました」と語る。売場づくりのPDCAサイクルの実践である。

陳列商品アイテムごとに、大型短冊POPを吊り下げたことで、遠くからでも目立ち、売場自体のボリューム感を大幅にアップさせた。「前回の準グランプリ受賞と同じ場所で、同スペースですが、より大きく目立つ売場になりました」と精肉部の望月善彰主任。

さらに、商品を選びやすくするために、短冊POPは、それぞれの商品パッケージ色と連動。また、「常温でストックできるごちそうメニュー」のフレーズとともに、レンジパックご飯や水などの防災グッズを陳列し、商品特長をわかりやすくアピールした。まさに、アイデアとオリジナリティーがある売場である。

地域とともに歩み続ける店

㈱ヤマイチ 鹿骨店

㈱ヤマイチ 店舗運営部 部長の井上朗氏(左から2番目)、鹿骨店 店長の田川宏氏(右)と精肉部 主任の望月善彰氏(右から2番目)と、プリマハム㈱ 営業本部 東日本支社 関東支店 千葉営業所の武長駿(左)

㈱ヤマイチは、江戸川区に10店舗、千葉県に3店舗のスーパーマーケット(SM)を展開している。鹿骨店はほぼ50年前の1973年にオープン。「当時は、交通の便もよくなく、畑と点在する住宅の中にSMができたという感じです」と井上部長。このような状況だったため、地元の消費者のみが利用する店舗だったという。

そのため、現在もオープン当初に子供だった住民が親になり、同じように子供と一緒に買物に来る顧客が来店者の半数以上ということで、親子3代にわたって利用されている地域密着型店舗だ。

このような状況からシニア層の顧客に支えられているため、売場づくりには工夫が必要となっている。

田川店長は「徒歩で、日々必要な品を買っていくお客さまが多いので、売場がマンネリ化しないような工夫が必要です。さらに、目線が低くなるシニアに合わせた陳列の高さを意識しています。それは、商品を手に取りやすくする効果も発揮します」と語る。

マンネリ化対策の施策としては、ディスプレイコンテストへの参加がある。定番ではアピールしきれない特長を伝えられることが大きなメリットだ。

プリマハム商品は売れ筋であり、取り扱いやすいことと「営業担当の方が、熱心で、情報提供や売場づくりの協力をしていただけるので、参加しやすく、売場づくりにも力が入ります」と望月主任。

「楽しい買物が提案できるコンテストは、参加のメリットが大きいので、次回も参加したい」と3人は語ってくれた。

㈱ヤマイチ 鹿骨店

ボリューム感を演出するオリジナルの大型短冊POPを採用し、スンドゥブやガパオなども家庭で手軽に楽しめる提案と防災に最適な常温ストックを訴求した売場