「今月は防災月間‼」を大きくアピールし関連商品を集約して展開
総合的な防災関連売場として相乗効果の向上を図る
今回のグランプリを獲得した陳 (千葉市稲毛区)列を担当したのは、同店精肉部マネージャーの堀田直哉氏。
「参加するからには賞をねらいたい気持ちがありましたので、結果を聞いて大変うれしいです。プリマハム営業担当の早尾さんがいちばん喜んでくれたことも、うれしかったですね。『ストックディッシュ』は、発売当初から扱っており、非常に売れ行きがよかった商品です。とくに常温のレンジアップ商品というと、これまで味があまりよくないイメージを持たれがちでしたが、試食してみたらおいしく、お客さまからも評価の高い商品でした」(堀田氏)
こうした実績もあり、回転のよい商品だったので、今回のコンテストの情報を本部から紹介され、店長とも相談して参加を決定。「防災」というテーマに沿って、携帯水タンクやパック米飯など、ほかの防災関連用品と集合展開し、より目につきやすい売場をつくることで、相乗効果を図ることを基本方針とした。
もともと同店は、来店客層の幅が広く、簡便調理商品へのニーズも高い店舗。
同社商品部精肉バイヤーの工藤隆之氏は、「会社の方針として、鮮度や品質はもちろん、健康や安全といった価値を提案することに早くから力を入れており、オーガニック食品なども強化してきました。新しい商品への関心も高いエリアです。『ストックディッシュ』についても新しい食習慣の提案につながる商品と見ています。今回の売れ方を見ていると、防災と絡めた買い置き用、という需要と同時に、1人暮らしで通勤帰りに来店されるお客さまが、その日に食べる調理の簡単な食品を求めて、購入されるケースも多かったのではないかと考えています」という。
店全体の協力で注目度の高い売場を構築
実際の陳列に当たっては、陳列にも使える「ストックディッシュ」の段ボールケースをそのまま生かして箱積みし、迫力のある売場を構築。「今月は防災月間‼」の文字を高く掲げ、立体感を演出。わかりやすく目立つ売場をつくり上げた。陳列場所は、来店客の目に留まりやすいメインの入口正面の一等地に設定。9月1日の防災の日から1カ月程度の期間、陳列を行った。
その結果、「ストックディッシュ」の売上は、通常の定番展開と比較して2倍以上に伸びた。堀田氏は「精肉部だけでなく、他部門とも協力して店全体の力で防災売場として取り組んだことが、結果につながったと思います」という。
「今回は、企画を提案してくださった早尾さんの熱意を受けて参加した面もありましたが、結果として売上が上がり、コンテストで評価していただけたことは、担当者のモチベーション向上にもつながると思います。今後も同様の機会があれば、各店舗に提案していきたいと思います」(工藤氏)
また堀田氏は、「日頃からお客さまが楽しくなるような売場をつくりたいと考えており、ディスプレイコンテストはひとつのきっかけになると思います。今回も高さをどう出すかなど、いろいろと試行錯誤がありましたが、床に『大注目!』のフロアPOPを設置するなど、さまざまな工夫をこらすことで、お客さまにアピールする売場ができたと思います。今回の受賞を機会として、今後も積極的にディスプレイコンテストに参加していきたいと考えています」と語ってくれた。