2つのコースに同時参加してW受賞の快挙を達成!!
結果を意識せず楽しんで陳列に取り組む
「2021年ペティオディスプレイコンテスト」でグランプリを獲得した相鉄ローゼン三ツ境店が、2022年のコンテスト第1弾でもグランプリ受賞という快挙を達成。しかも、テーマの異なる「Plactコース」と「けりぐるみコース」の2コースに応募し、両方でグランプリをW受賞した。
同店のペット売場は、駅直結の食品スーパーのペット部門として展開されており、売場の規模は限られているが、そうした条件の中でも、アイデアや独自性が評価され、多くの受賞実績を重ねてきた。
同店で実際に陳列を担当しているのは、家庭用品担当の山下裕子氏。山下氏は、「2つのコースでW受賞という結果は、まったく予想もしておらず、知らせを聞いた時に本当にびっくりしました。陳列を考えたり、工夫したりすることが好きなので、コンテストにも積極的に参加していますが、結果についてはあまり意識せず、どうやってお客さまに喜んでいただけるかということを考えて取り組んでいます。今回も、商品の特徴を楽しく、わかりやすく紹介したいという思いで陳列を考えました。評価していただけたことは大変うれしいです」と語っている。
今回の2つのコースは、「ペットに免疫ケアを想起!」がテーマの「Plactコース」と、猫用おもちゃの「けりぐるみコース」という全く異なるカテゴリー。それぞれ別のエンドで同時期に展開した。中でも難しかったのは「けりぐるみコース」で、同店では、売場面積が限られているため、フード類の品揃えと比べて、おもちゃ類についてはこれまであまり大きなスペースを割いてこなかった。
「定番にない商品なので、販売動向については未知の部分もありましたが、けりぐるみはSNSなどでも話題になっており、ぜひお客さまにも紹介したいと考えて、参加を決めました。結果として想像以上に販売実績が良かったので、その後定番化しています」(山下氏)
来店客に立ち止まってもらい商品を伝える陳列を実現
今回の陳列はそれぞれのコースごとに商品の色合いや、訴求ポイントを踏まえて、まったく異なるアプローチを行っているが、いずれのコースについても、エンド1本に投げ込み什器を加えて、かわいらしく、ボリューム感のある売場を展開。
山下氏は「今回は特別なコンセプトをあえて設定せず、お客さまが思わず足を止めてしまうボリューム感を出すこと、足を止めてくださったお客さまにどういう商品なのかすぐに理解してもらえることの2点を重視しました。ペットフードの購入が目的ではなく、食料品・日用品のついで買いがメインとなる食品スーパーのお客さまに、新たな商品を手に取っていただくための最も効果的な方法だと考えました」と狙いを語っている。
「けりぐるみコース」では、巨大なけりぐるみのオブジェや、プライスカードなどを手づくり。「Plactコース」では、商品の水色やゼリーの青・白を生かした清涼感のある売場を演出した。
同店副店長の丸尾英明氏は、「担当者の意識として、まず自分自身が楽しんで取り組んでいること。賞を意識して無理をすることもなく、自然な思いのまま取り組んでいることがお客さまにも伝わり、販売実績にもつながっていると思います。通常業務をこなす中で、アイデアを形にしていくことは大変だとは思いますが、今後もお客さまに喜んでいただける陳列をめざして、取り組んでいきたいと思います」と語った。