受賞店の声加工食品

2024 オタフクフェア ディスプレイコンテスト アイデアコース グランプリ ㈱八百半フードセンター 粟野店

2024 オタフクフェア ディスプレイコンテスト

主催:オタフクソース株式会社

“ 粉モン” をアイドルに見立てた旬な売場でグランプリを獲得

“オタフクしか焼かん!” 時勢を踏まえた秀逸な売場

㈱八百半フードセンター 粟野店

アイデアコースグランプリを獲得した㈱八百半フードセンター粟野店

2024年4月1日から5月12日までを期間に開催された「2024 オタフクフェアディスプレイコンテスト」で、見事アイデアコースグランプリを獲得したのは、㈱八百半フードセンター粟野店だ。売場づくりを担当した髙橋幾生店長は「大変、うれしく思います」と喜びの表情を見せる。

同年4月5日から5月7日までの約1ヶ月間、青果売場を過ぎた場所にある催事コーナーを使って売場を展開した。多くの来店客が通る主通路沿いの場所で、オタフクソースの商品を強くアピールした。

「お好みソース」「焼そばソース」「お好み焼こだわりセット」「チヂミこだわりセット」をはじめ、オタフクソースの人気・主力アイテムを積み上げ、迫力あるディスプレイに仕上げた。さらに、同じ場所にある冷蔵・冷凍什器で豚バラ肉やシーフードミックスを揃えるなど関連販売も工夫した。

アイドルグループファンの間では、自分が好きなメンバーを応援することを「推し」と表現する。粟野店のディスプレイでは、お好み焼やたこ焼といった「粉モン」をアイドルに見立て、「粉モンは鉄板のアイドル♪ あなたの推しの粉は?」とのキャッチコピーを掲げた。

「ただ商品を積むだけでなく、お客さまに立ち止まっていただける売場になるようにしたかった」と髙橋店長は説明する。

ディスプレイをつくるほか、精肉部門でもオタフクソースの商品を置くなど、店を挙げての取り組みを行なったことにより商品はよく動いたという。とくに人気の「お好み焼こだわりセット」は通常よりも1.5倍も売れ、粟野店では手応えを得たようだった。

今後も生鮮連動を軸にコンテスト参加を検討

㈱八百半フードセンター 粟野店

(左から)㈱八百半フードセンター 加工食品部 バイヤー渡邉健司氏、同社 粟野店 店長 髙橋幾生氏、オタフクソース㈱ 東京支店 関東営業所 石田耕基氏

㈱八百半フードセンターは、栃木県鹿沼市に本部を置く食品スーパー(SM)企業である。屋号は、江戸時代末期の慶応元年(1865年)に創業した青果商の「八百半」に由来する老舗。現在、鹿沼市と日光市で8店舗を展開している。

その中、今回グランプリを獲得した粟野店は2001年にオープン。売場面積300坪と、同社にとり標準的な規模を持つSMである。会社の方針と同様、「地域密着型」の店舗運営を重視。地元ニーズを反映した品揃え、また親身の接客により強い支持を獲得している。今年春、話題のアウトドア施設が近隣に開業したことで、県外からの来店客も増えている。

ただ近年、㈱八百半フードセンターの商勢圏は総じて競争が激化しつつある。有力SMが増えるほか、食品の扱いが大きいドラッグストア、またディスカウントストアといった異業態も存在感を増している。

粟野店の商圏は、競争環境としては比較的緩やか。しかし、将来的には㈱八百半フードセンターが展開する他の店舗と同様、競合店が進出してくる可能性は大いにある。

こうした状況にあって、ディスプレイコンテストに取り組む意義について、同社加工食品部の渡邉健司バイヤーは「楽しさ、面白さなど価格以外の価値を訴求できるメリットがある」と説明する。

これまで、さまざまなコンテストで上位入賞を果たしてきた同社。今後も生鮮連動を一つの軸に、各種コンテストにエントリーする方針だという。粟野店でも今後、さらにユニークなディスプレイが期待できそうだ。

㈱八百半フードセンター 粟野店

催事コーナーで展開したユニークなディスプレイ。裏側の冷蔵・冷凍什器では豚バラ肉やシーフードミックスを品揃え