買いやすい陳列と楽しい演出に商品価値を伝える要素をプラス!
顧客に寄り添う売場づくり
日清オイリオの「揚げておいしい、かけておいしい&ヘルシー!ディスプレイコンテスト」において、店舗賞オイルで揚げよう!コースのグランプリを受賞したのは、㈱ホクノー(北海道札幌市、野地秀一代表取締役社長)のホクノー中央店である。洋日配・食品バイヤーの福士典氏は「今回はコンパクトな売場で、顧客に商品価値を伝えることに挑戦しました。その結果、グランプリを受賞できたことはとてもうれしいです」と語ってくれた。
いつもの催事スペースを使用しなかったのには理由がある。福士バイヤーは「当店の顧客は、年々シニア層の比率が高まっています。そのお客さまにとって、商品やPOPのメッセージが認知しやすい目線の高さや、商品を手に取りやすい陳列の高さなどを考えて、あえてコンパクトな売場にしました」と話す。
また、遠くからでも売場が目立つようにのぼりや大型トップボードを採用している。遠くから認知できるアイキャッチと売場に近寄ったときの商品特長を伝えるアイキャッチという2つのアイキャッチを戦略的に採用している。
オリジナルにこだわったPOPは、インパクトと商品訴求に効果を発揮しているアイデアが秀逸である。
受賞を意識した売場づくりではなく、顧客を第一に考えたことで、売上アップとグランプリ受賞という結果を残した。
暮らしを応援する商品提案
㈱ホクノーは、札幌市内で5店舗のスーパーマーケットを展開している。ホクノー中央店は、札幌市内の歴史ある大規模住宅団地「もみじ台」にある。高齢化が進んでいる札幌市内にあって、もみじ台地域は、さらに高齢化が進んでおり、65歳以上が約49%になっている。
「ほとんどのお客さまが、ほぼ毎日のように徒歩で来店しています」と福士バイヤーは話す。
そのため、売場がマンネリ化しないように工夫している。きれいで買いやすい売場や商品特長がわかりやすく、提案のある売場をテーマにして取り組んでいる。
その1つの施策として、ディスプレイコンテストは利用価値が高いという。「お客さまは、価格で商品を選んでしまう傾向がありますが、しっかりと商品特長やメリットを伝えることで、暮らしの応援になります」と福士バイヤー。
今回のコンテストでも、ヘルシー提案をすることで、「日清キャノーラ油」や「日清こめ油」「日清MCTオイル」「日清アマニ油」などを購入するきっかけづくりに成功したという。健康への手伝いができる商品を紹介する場になったのだ。
また、顧客とスタッフとの会話によるコミュニケーションも同店の特長。シニアに、会話ができる店として認知されていることもポイントになっている。
「日清オイリオは人気ブランドであり、お客さまにお薦めできる商品が揃っているので、大陳に最適だと思います」と話す福士バイヤーは、次回もコンテストに挑戦する考えである。