商品のカラーリングを活かした演出でパーティー需要に向けた高級感を訴求
好調な販売実績を踏まえ新たに定番商品として導入
そうてつローゼン緑園都市店は、相模鉄道いずみ野線「緑園都市駅」前に立地するショッピングモール「相鉄ライフ緑園都市」の核店舗。自然公園や街路樹など、自然環境に恵まれたニュータウンに立地している。
同店副店長の吉村知訓氏は、「周辺は品質を重視されるお客さまが多く、今回テーマとなった冷凍食品の『青の洞窟』シリーズについても、手応えがあるのではないかと考え、コンテストに参加することにしました」という。
また実際に陳列を担当した同店日配担当の渡邊雄太氏は、「ちょうどクリスマス前のパーティーシーズンの時期でしたので、ちょっといいもの、プチ贅沢的な需要にアピールできる商品としてチャレンジしました。冷凍食品はリーチインケースでの展開がメーンですが、今回は平台を利用し、商品が持つ高級感のある青色のイメージを、強く打ち出す演出を行うことにしました」と語る。
基本的にはシリーズ全8アイテムを平台で展開し、「青の洞窟」のクリスマス向けPOPや、ラウンドシートなどで飾り付けた。そのほかオリジナルのデコレーションをあしらって雰囲気を演出したほか、店長のアドバイスで天井からベール状の青い布を垂らすことで、より立体的で目に付きやすい売場をつくり上げた。
足を止めて注目する来店客も多く、販売実績も好調に推移。同店では、冷凍食品の「青の洞窟」シリーズは定番に入っていなかったが、コンテスト実施後、販売実績を踏まえて定番商品として展開することに決定したという。
またパーティー訴求というコンセプトを踏まえて、同じ売場でワインなどのクロスMDを実施。こちらも好調な販売実績を記録している。
陳列に取り組んだ経験が今後のスキルアップにつながる
今回のグランプリという結果について渡邊氏は、「当店だけでなく、そうてつローゼンの店舗はさまざまなコンテストで賞をいただいていますので、今回も参加するからには何とか結果を出したいという気持ちはありました。しかしグランプリという結果には、驚いています。大変うれしいですし、やりがいも感じました。またこうした陳列に取り組むことで、自分自身のスキルアップや成長につながると思っています」という。
また、吉村副店長は、「コロナの影響もあり、店頭での試食販売などは制限せざるを得ない状況です。商品をいかにアピールしていくか、という面では陳列や売場演出の持つ役割が大きくなっていますので、こうした企画はそうした売場づくりのきっかけとして意義が大きいと考えています」と評価している。
また今回の「青の洞窟」シリーズについては、ディスプレイコンテストを機会として、高級感のある本格的な味わいと、簡便性を兼ね備えた商品の魅力を、強く発信することができた。そのことが、その後の販売実績にもつながっていると見ている。「冷凍食品のディスプレイコンテストは冷凍什器も必要で、なかなか難しい面もありますが、やはり実際にやってみることで得られる知識や経験も今後につながると思います」(渡邊氏)
また吉村副店長も「こうした事例はほかのスタッフや店舗でも経験として共有されていきます。そうした意味からも、今後も機会があれば積極的にコンテストに参加していきたいと考えています」と語る。