リピーター獲得に効果を発揮するディスプレイコンテストへの参加
ハロウィンで注目度アップ
昨年の10月から11月にかけて実施された「2020日本ルナディスプレイコンテスト」において、大陳コースのグランプリを受賞したのは㈱スーパーキタムラ(東京都大田区、北村成吏代表取締役社長)の馬込店である。店長の柴田新一郎氏「前回の日本ルナのディスプレイコンテストでは、大陳コースとアイデアコースの両コースとも、準グランプリの受賞でした。今回こそ、グランプリを受賞しようと挑戦した売場づくりが、最高の結果になりました。とても光栄です」と笑顔で喜びを語ってくれた。
平台冷蔵ケースでの展開になることから、いかに目立たせるかがポイントと考え、催事として注目度が高いハロウィンをテーマとした。トップボードは「HALLOWEEN」の切り抜き文字とプレゼントキャンペーン告知POP、「IseySKYR(イーセイスキル)」のPOPを組み合わせることで、訴求力をアップさせている。商品ごとのカラーリングに合わせたモールやハロウィン販促物が華やかさや楽しさを演出している。さらに、商品を目立たせるために、商品カラーとリンクした色のカゴを使用して商品を陳列。細かい部分にまでこだわり、演出効果とアピール力が、しっかりと高められている。 今回のディスプレイコンテストで、来店客の注目を集めることができたことで、終了後もリピート購入につながっている。
63年前の創業から地域密着
㈱スーパーキタムラのルーツは、1958年に創業した八百屋からはじまる。地域の消費者に親しまれ、いろいろなニーズに応えながら、取扱商品が増えていった。そして、1981年にスーパーマーケットとなったのが、馬込店である。
柴田店長は「地域密着店としての象徴が、店舗入口に設置されている郵便ポスト」と語る。買物ついでに投函できる便利さが来店客に喜ばれている。
また、顧客の高齢者比率が高まったことで、6年ほど前から買い上げ商品の宅配サービスを実施。「3000円以上の購入が対象ですが、宅配サービスの取り組みは、周辺地域では早い方で、これも地域密着ならではだと思います」と柴田店長。
また、顧客と従業員が顔馴染みとなっていることから、商品に対する質問をされることも多く、その答えもしっかりと聞いてくれるなど、店内でのコミュニケーションが良好なことも同店の特徴となっている。
今回のディスプレイコンテストでは、日本ルナの人気商品「バニラヨーグルト」ではなく、「イーセイスキル」シリーズで売場をつくったことから、陳列中に、来店客から「アイスランドの国民食なの?」などの質問をされることが多かったという。
「商品を理解し、納得して購入いただいたお客さまが多かったこともあり、『あの商品はどこに置いてあるの?』とコンテスト終了後も購入していただける商品になりました」と柴田店長は語る。
「イーセイスキル」は、伸びる商品と感じたことから、今後も力を入れていきたいとのことだった。