ディスプレイコンテストでスタッフの陳列技術向上と「売る力」を高める
左から、(株)永谷園 札幌支店支店長 町田 浩氏、(株)永谷園 代表取締役社長 飯塚 弦二朗氏、(株)東光ストア 取締役商品統括部商品部 ゼネラルマネジャー 中津井 英司氏、(株)東光ストア 商品統括部商品部 一般食品ゼネラルマネジャー代理 濱谷 直樹氏、(株)永谷園 札幌支店 本山 梨紗氏
当社は「いいものを安く」をスローガンに、北海道・北東北エリアで展開する地域密着型のスーパーマーケットです。28店舗を展開していますが、地下鉄沿線の店舗、24時間営業の店舗、郊外の大型店舗など、さまざまな店舗があるため、それぞれのエリア特性、店舗特性に合わせたオペレーションを行っています。
今回、永谷園さんのディスプレイコンテストに参加させていただいたのは19店舗。本部が陳列のフォーマットを決めて、各店舗に指示する場合もありますが、それぞれの店舗の大きさが違うため、店長やチーフが陳列の仕方を決めるパターンが多いです。
企業でディスプレイコンテストに参加した理由は、季節感の先取りとお客様に商品をしっかりアピールできるのはもちろん、スタッフの陳列技術の向上と「売る力」をつけるためでもあります。また、陳列していると、お客様から声をかけてもらうことも多く、コミュニケーションのきっかけにもなります。当社の陳列技術はまだまだ勉強する部分が多く、手に取りやすい商品の並べ方やカラーコントロール、新製品のアピールの仕方、POPの見せ方などを研究しているところです。
当社では年間を通してさまざまな催事企画を行っていますが、とくに永谷園さんの商品は積極的に陳列しています。ロングセラーブランドが多い一方で、新製品の投入も積極的なので、取り組みやすいからです。新製品はテレビCM でバックアップしてもらえるので、お客様もトライアルしやすいと思います。また商品も多岐に渡っていて、バランスもいいので季節ごとに提案できます。
とくにお吸いものは年間を通して積極的に販売しています。誕生日や記念日などにお寿司を食べる家庭が多いので、お吸いものの提案は欠かせません。先日、店頭に立っていたら、「松茸の味お吸いもの」を6 個もまとめて買っていらっしゃるお客様がいて、「どうしてそんなにたくさん買うのですか」と尋ねたところ「おいしいから」という答えでした。おいしさが一番の購買動機になっていると改めて感じました。引き続き新製品のはまぐりの旨みが詰まった「はま吸い」と一緒に販売していきたいと思います。
スーパーマーケットは物を売るだけじゃなく、その商品の基本情報や食べ方、さらに地域の情報まで含めて、お客様への情報発信の場にしたいと思っています。今年は北海道で大きな地震があり、改めてスーパーマーケットとしての役割を痛感しました。お客様とのコミュニケーションにつながるディスプレイコンテストには今後も積極的に参加していきたいと思います。