受賞店の声即席麺

明星食品 2024年春 ディスプレイコンテスト 大陳コース グランプリ シビコ生鮮市場


主催:明星食品株式会社

明星製品への深い理解と信頼から悲願のグランプリを獲得!

ワクワクさせるそのディスプレイは来客者にとっても「名物スポット」

シビコ生鮮市場

シビコ生鮮市場

「明星食品 2024年春 ディスプレイコンテスト」のグランプリは、愛知県岡崎市の老舗スーパー、シビコ生鮮市場に決定した。陳列担当の中嶋有華氏は、「いつも拝読している雑誌のコンテスト。そのグランプリに、まさか選ばれるとは!」と驚きとともにその喜びを語った。

店舗入口の正面に構えるディスプレイの、祝祭感のある派手な配色が目を引く。入店したその瞬間、つい購買のスイッチが入ってしまう。そんなワクワクする売場づくりこそが、グランプリの決め手になったといえよう。

「明星の商品パッケージそのものが、もうすでに訴求力があるんです」と何度も語る中嶋氏からは、商品の持つ力に対する深い理解とリスペクトが感じられる。今回受賞したこのディスプレイも、商品パッケージそのもののポテンシャルを汲み取った末に自然とこのようなかたちになった、とのことだ。

一方、ラーメンの「あっさり」というジャンルを陳列でどう伝えるか、悩んだという。そこで、「こってり」と「あっさり」を左右の売場で対比させる陳列をすることに。味のイメージがしやすくファン層の厚い「こってり」と比較することによって、「あっさり」系のラーメンを引き立てることに成功した。「いつもはこってりを食べているけれど、あっさりもチャレンジしてみよう、というお客さんをねらいました」(中嶋氏)

時には絵コンテを描きながら配色を考えたり、スタッフが一丸となって楽しみながら制作されたというディスプレイ。来店者からの反応も上々。「今度はどんなディプレイをつくるの?」などという声掛けも多く聞こえるという。来客者を巻き込みながら、売場全体に楽しい雰囲気が醸成されていることがわかる。

市民に愛される老舗スーパーは時代とともにさらなる挑戦を求める

シビコ生鮮市場

左から、㈲スピカコーポレーション シビコ生鮮市場店長 青山善博氏、明星食品㈱ 中部支店営業課 鈴木巧宇氏、㈱カネタアマノ 代表取締役 天野裕司氏、㈲スピカコーポレーション シビコ生鮮市場 中嶋有華様

岡崎市だけでなく、愛知県三河地方における、いわゆる「スーパーマーケット」の先駆けだったというシビコ生鮮市場。店舗が入居する商業施設「岡崎シビコ」は昭和51年創業。半世紀近くもの間、岡崎市民の生活を支えてきた。岡崎城からもほど近く、店の前には日本を代表する街道・東海道が走るという、まさに岡崎の中心といえるその歴史ある立地にも注目したい。

購買層としては、昔からこの地に住む年配の方が中心だが、近年では新しいマンションが建築された影響もあり、ファミリー層も通うようになったという。「あまたの地方都市の例に漏れず、郊外の大型量販店からの風当たりは強いです。それでも地元の歴史ある単独店として、今でも現役で生き残り、愛され続けているのが私たちの店なのです」と代表取締役の天野裕司氏は語る。

そんな地元民からの想いを象徴するかのように、シビコのビルの壁面には、地元岡崎を拠点として活動するYouTuberグループ「東海オンエア」の皆さんが手がけた絵が。去年放映された大河ドラマ『どうする家康』ゆかりの岡崎城を訪れる観光客の来店も多いという。

近隣のショッピングモールにも負けずに、岡崎の「中心」スーパーとして長く愛されるシビコ。しかし、購買環境は社会の流れとともに急激に変わりつつある。老舗スーパーとして、今後どのような店づくりをめざしていくのか。店長の青山善博氏に伺った。「長年愛されているスーパーだからこそ、お客さんとともに、お店を常に新しくつくり上げていきたいです。そのためには既存のスーパーのイメージを破るような、新しい角度から売場づくりにチャレンジすることが大切になると考えています。もちろん、今後のディスプレイコンテストの参加も含めて!」

シビコ生鮮市場

アメコミ風のオリジナルPOPによって視認効果が高められている売場。「こってり」と「あっさり」で売場が分かれており、お客さまが商品を手に取りやすい陳列となっている。