お客さまがワクワクドキドキする売場でグランプリを獲得
クリスマスの楽しさを演出
2019年の11~12月に実施されたモンデリーズ・ジャパンの「2019リッツ・プレミアム ボジョレー&クリスマスパーティー ディスプレイコンテスト」において、㈱ヨークベニマルの赤塚店がグランプリを受賞した。同店マスター店長の安齋長臣氏は、グランプリ受賞について「すごい売場が立ち上がったなというのが第一印象でしたが、まさかグランプリをいただけるとは。素晴らしいなと思いました」と語る。
同社グロサリー部茨城北ゾーンスーパーバイザーの佐々木忍氏も「モデルとなる店舗で受賞が出来てよかったです。よい事例として、他の店舗の刺激になってくれれば」と話す。
今回グランプリを受賞した売場は、19年の12月9日から29日までの期間で展開。売場作りを担当した同店加工食品マネージャーの仲田徳人氏は、「ちょうどクリスマス前でしたので、モンデリーズさんの『リッツ』をボリューム陳列することで、売場でクリスマスの印象を強く打ち出せると考えました」と話す。
陳列でまず目を引くのは、高さをおさえつつもボリューム感のある陳列量と、売場中央上の大きなリボンをはじめとした赤色の不織布による装飾だ。店舗の入口を入ってすぐの催事売場での展開だったため、見通しのよさにも気を配ったという。
「売場全体を赤い大きなリボンでラッピングすることで、お客さまがクリスマスのワクワクやドキドキを想像しながら、思わず商品を手に取ってしまうような売場を目指しました。『Christmasはリッツパーティー』と打ち出したウェルカムボードなどの演出も含めて、ご協力いただいた木村さんとの日頃からの信頼関係でできあがった売場だと思います」(仲田マネージャー)。
来店客の反応も大きく、コンテスト期間の売上は好調に推移。また、これまで取り扱いがなかった「リッツ チョコサンド」と「リッツ チーズサンド」についても、今回のコンテストを機会に陳列したところ、売れ行きがよく新たな商品を紹介する機会にもなったという。
店舗の入口から旬や季節感を訴求差別化を図る
赤塚店は、05年4月にショッピングセンター「ヨークタウン赤塚」の核テナントとしてオープンしたヨークベニマルの茨城県進出第1号店だ。同ショッピングセンター内には赤塚店のほか、ドラッグストアや100円ショップ、英会話教室、美容室などが軒を連ねる。
周辺には有力な食品スーパーも店舗を構える中で、安齋マスター店長は「衣料館を含めて入口が三カ所ある店舗ですので、入ってすぐの売場展開でいかにお客さまの目を引くかということに力を入れています。旬や季節感の打ち出し、単品訴求などテーマを持たせて売場をつくっています」と話す。
ボジョレーとクリスマスをテーマとした今回のコンテストも、こうした店舗方針にマッチしたことが参加の決め手となったという。今後も、来店客に向けて旬や季節感を打ち出せるようなテーマを持ったディスプレイコンテストについては、参加を検討していく考えだ。
仲田マネージャーは、「一回グランプリをいただいてしまったら、どうしても意識してしまいます。当店としては、お客さまに季節感を印象づけられるようなご提案をいただけましたら、今後も積極的に参加していきたいと思います」と意気込みを語ってくれた。