ご飯の友としてだけではないアレンジ料理のおいしさを訴求
映像&音声で注目度アップ
昨年の秋に実施された桃屋の「秋の大陳写真コンテスト」において、新米企画コースと秋の味覚コースに連続して参加し、スーパーグランプリを受賞したのは㈱ユニカのマグレブ事業部が運営するファーマーズマーケット千歳屋である。マネージャーの片沼豊氏は「桃屋の大陳写真コンテストは、毎年参加しており、グランプリの受賞経験があることから、思い入れが強いコンテストです。とてもうれしいです」と語ってくれた。
年間を通して大陳が実施されており、来店者が必ず通る催事スペースにおいて、桃屋の多彩な商品を一堂に集めたボリューム感たっぷりの売場が展開された。
売場中央に設置されたモニターからは、陳列商品のCMなどが流された。片沼マネージャーは「やはり、映像と音による訴求は、効果抜群です。売場への立ち寄り率や商品を手に取ってもらえる確率が高まることで、売上は大幅にアップしました」と話す。
トップボードでは、「きざみにんにく」と「キムチの素」を使用したアレンジレシピも訴求。「桃屋の商品は、ご飯のお供としてファンが多いですが、パスタやおかずづくり、お酒のおつまみづくりなどに活用できることを紹介しました」と片沼マネージャー。
注目度の高い売場づくりとメニュー提案によって、購入層が広がったこともあり、売上を伸ばす結果となった。
次につながっていく大陳
ファーマーズマーケット千歳屋は、京王線と小田急多摩線の「多摩センター」両駅から徒歩約1分の複合商業施設「マグレブビル」にある。2019年の改装で、1階のみ店舗から、マグレブとマグレブEASTの各2・3階への増床と移転を実施。売場面積をはじめ、通路幅も広げたことで「従来からの顧客である高齢者に加え、ベビーカーでもゆったりと買物が楽しめることから、ファミリー層も増えました」と片沼マネージャー。そのために幅広い年齢層に応える多彩な品揃えと提案型の売場展開が、ポイントとなった。
その施策の1つになったのが、ディスプレイコンテストだった。定番棚での陳列では、商品訴求やメニュー提案がしにくい。「人気商品である桃屋商品は、年齢層の高い顧客を中心としたリピーターが多いのが特長です。ファミリー層にアプローチするには、アレンジレシピや簡便調理のメニュー提案も必須です」と話す片沼マネージャー。ディスプレイコンテストならば、定番棚に陳列しきれないアイテムが紹介できる。さらに、モニターやPOPによって、特長のアピールやアレンジレシピ紹介などの提案型の売場づくりが存分に行える。
ご飯のお供として、アレンジレシピの調味料として活用できることを知ってもらえれば、もっとファンは増える。その思い通り、コンテスト終了後も、桃屋商品の売上は好調に伸びている。
このように、次につながっていくコンテストは、参加する価値が高いことから参加を続けていく考えである。