参加しやすい新米時期の施策で予想を超えた売上と評価を獲得
提案型の売場で売上アップ
昨年の9〜11月に実施された桃屋の「秋の大陳写真コンテスト」において、大陳コースこれぞ大陳賞のグランプリを受賞したのは、㈱スーパーみらべる(東京都板橋区、関根朋之代表取締役社長)の東川口店である。加工食品課課長の馬場憲介氏は「桃屋さんのコンテストは初参加でした。新米時期の施策として最適な企画と思い、参加しました。まさか、グランプリを受賞できるとは思っていなかったので、驚いています」と喜びを語ってくれた。
入口すぐの目立つ場所で展開された売場は、後方に売れ筋商品の「ごはんですよ!」や「味付メンマ」「味付ザーサイ」「辛そうで辛くない少し辛いラー油」を陳列。前方や什器に新商品の「フライドにんにくシリーズ」の〈バター味〉と〈こしょう味〉や「海鮮キムチの素プレミアム」などをラインアップ。「新商品や定番売場では紹介しきれない商品を強力にアピールできる機会としての利用価値があるのがコンテスト」と馬場課長。
さらに、購買に結びつけるために、陳列商品それぞれに合ったおすすめメニューを提案するレシピPOPをつけた。
実際に、大陳でどのぐらいの売上を確保できるかの検証を兼ねて参加した今回は「大成功でした」と馬場課長。
売場前で足を止め、商品を手に取る来店客が多く、2週間ほどで商品補充をしなくてはならないほどの好調な売上となる売場であった。
顧客ニーズに応える店
㈱スーパーみらべるは、東京都を中心に、埼玉県と千葉県に19店舗の食品スーパーマーケットを展開している。
東川口店は、ベビーカーを押して買物に来る若いファミリー層が顧客の中心となっている。「80台分の駐車場があるので、家族で来店し、まとめ買いをしていくお客さまも多いです」と馬場課長は話す。
そのため、新商品や話題の商品の紹介をはじめ、手軽においしくできるアイデア料理の提案は、売場づくりの重要なポイントになっている。
さらに、同社は各店の売場担当者が「商人」として「自分が仕入れて、売る」という方針を掲げ、顧客に喜んでもらえる売場づくりを実践している。顧客の好みやニーズを把握した品揃えと提案がある店づくりである。
今回の桃屋のコンテストも、新米時期の「ご飯のお供」としての紹介だけではなく、アイデアレシピで広がるおいしい提案による楽しい食卓を後押しできる企画であり、顧客にとってもメリットがあるという考えから、参加することを決めた。
「若いファミリー層が中心ということもあり、新商品の『フライドにんにくシリーズ』や『海鮮キムチの素プレミアム』は、アレンジメニュー提案との兼ね合いもあり、注目された商品になりました」と馬場課長。定番売場に戻ってからもリピート購入が大いに期待できる商品になっているとのことだ。
「ファンが多い桃屋商品だからこそ、そのニーズに応えたいと考えています。次回も、今回以上の売場づくりで挑戦したいと思います」と馬場課長は語った。