販促のヒント

[T&A味トレンドレポート]商品を魅力的に見せる売り場をつくるためにチェックすべき2つの数字

どんな魅力的な商品であっても、消費者に気づいてもらい、良さを理解いただき、購入していただかなければ意味がありません。商品のラベルやパッケージも、商品単体ではなく、売り場の中における「相対的な見え方」を考慮し、消費者の方が注目し、購入にいたるまでスムーズな購入動線のシナリオをつくっていくことが、「売れる商品」を作るのであり、「売れる売り場」を作ります。

Bizpoint:「3メートル」はアテンション、「30センチ」は「パーミッション」

1.商品は見えているか?

 テレビやネットの広告など、幅広く展開され、新商品の告知や記事が溢れている中で、記憶に残り続けるものは数少ないことでしょう。よほどのイノベーションがあるような驚く技術や、これまでにない商品であれば、購入前の期待値は高まりますが、おおよそ店頭での「その場で見た印象」こそが、商品購入の決定要素として大きな役割を果たしています。

 実際に、店頭の商品をチェックすると、コンビニエンスストアなどの扉型の棚では、値札やPOPの関係で下部の一部は隠れたり、見えにくくなっています。スーパーではダンボールで上半分を切って陳列することが多いため、飲料などの下半分は隠れたままになってしまうこともあります。

 このように、商品を注目させるアテンションの部分は上半分にする必要があり、そこでは「いつもの味」や「みたことあるマーク」といった視認性を高める必要があります。

 ロングセラーブランドであれば、ロゴマークを大きく表示することや、シルエットがはっきりしていることで、唯一の商品として認知できると言え、こうした状況を踏まえると、ペットボトル単体の全体像よりも、上半分にポイントを置いたデザインや配置、色構成などを考えていく必要があるといえるでしょう。

2.3メートルで気づき、30センチで納得する

 消費者は売り場において、ぱっとみて商品に気づき、手にとって納得し、購入という行動に移ります。距離によって与える情報や注目するポイントは異なるため、それぞれの距離に合わせてデザインや情報提供を盛り込んでいかねばなりません。右記にあげるチェックポイントを商品ラベルやパッケージが満たしているか、過不足があれば、デザインの変更、調整を行うことで、同じ商品でも購入率や注目度は改善していくことでしょう。

 

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