アイデアやオリジナルツール制作など店舗の力を結集して取り組み、最高の結果に
目立つ催事スベースを活用し販売実績アップに結びつける
今回、ディスプレイコーススーパーグランプリ賞を受賞したスーパーアークス宮の沢店は、8年ほど前の受賞に続いて久しぶりの受賞。
当時とは店長やチーフも替わっているが、引き続き陳列を担当したのが、同店菓子担当の田中貴子氏。
「前回は明治のSPスタッフ安達さんと相談しながら、ほぼ一人で取り組んだ小規模な陳列でしたが、今回は店長やチーフをはじめ、販促物をつくってくれたスタッフなど、店舗のみんなが力を合わせて取り組みました。それだけに前回以上にうれしいですし、ほっとしてます。入口付近の目立つスペースを使わせてくれて、店長やチーフも、どうせ参加するなら思い切りやろう、という雰囲気で応援してくれました」と受賞の喜びを語る。
また同店店長の若松あやこ氏は、「当店はラルズの中では中規模店ではありますが、私自身はタイミングが合う企画があれば積極的に参加したいと考えています。今回は目立つー等地の大きなスペースを使い、陳列の効果も大きかったため、月間の部門販売実績で全店1位になりました」と手応えを語っている。
同店グロサリーチーフの大鐘肇氏も、「私は陳列作業自体にはあまり関わっていませんが、ある程度できた時点で、もっと見栄えが良くなるようにフロアディスプレイを提案したり、応募写真の撮り方などについて意見を出したりしました。私としては全体のバランスもいいと思いましたし、何よりメーンのオリジナルボードを見た段階で、これはいける、と確信が持てました」と笑う。まさに店舗全体の取り組みへの強い意思が、最高の結果に結びついたといえるだろう。
“夏を楽しもう”をコンセプトに季節感と楽しさのある演出を実現
今回の陳列では、外出機会が増える夏休みをテーマに、“夏を楽しもう”という、季節感と楽しさのある演出をめざした。
中央のアクリルボードを制作したのは同店スタッフの長谷川綾香氏。田中さんと相談しながら、商品キャラクターのイメージからパンダを大きく打ち出そうと決め、「ENJOY THE SUMMER」のキャッチとともにつくり上げた。
長谷川氏は「ふだんから販促物を手づくりする機会もありますが、これほど大きなものはあまり経験がありませんでした、デザインは自己流で、イラストを立体的に表現するなど、細部にも工夫しました」と言う。
田中氏も「オリジナルののぼりや手づくりした大きなダミーのチョコレートを用意し、高さのある陳列を行いました。その分、固定の仕方などについては、かなり苦心しました。明治の篠原さんは、脚立にあがりっぱなしで大変だったと思います」と言う。
そうした苦労が実り、「子供が楽しめる売場」をめざした今回の陳列には、大人を含む多くの来店客が足を止めるなど、注目度も高かった。
若松店長は、「実際の陳列は微調整しながらだったので、思ったより時間がかかりました。ただそうした作業にみんなが楽しみながら取り組むことができ、そのいい雰囲気が陳列を通してお客さまにも伝わったことが、さまざまな効果につながったと思います。明治さんのコンテストには継続的に参加していますが、今後も機会があればぜひチャレンジしていきたいと思います」と語ってくれた。