受賞店の声即席麺

マルちゃん焼そば ディスプレイコンテスト ボリュームコース グランプリ マックスバリュ東海㈱ マックスバリュ函南店

マルちゃん焼きそば ディスプレイコンテスト

主催:東洋水産株式会社

アナログとデジタルの融合!画像生成AIでPOPづくり

コミュニティ委員会を活用

全従業員のアイデアを生かしながら、売場づくりをはじめ、ディスプレイコンテストに積極的に取り組んでいるマックスバリュ函南店

昨年の秋に実施された東洋水産の「マルちゃん焼そばディスプレイコンテスト」においてボリュームコースのグランプリを受賞したのはマックスバリュ東海㈱(静岡県浜松市、作道政昭代表取締役社長)のマックスバリュ函南店である。売場づくりを担当した副店長の西島まり子氏は「東洋水産のディスプレイコンテストでグランプリ受賞は何回もあるのですが、なぜか『マルちゃん焼そば』だけは準グランプリまでの受賞でした。今回のグランプリ受賞は、悲願ともいえるような最高の喜びです」と笑顔で話してくれた。

今回の売場のテーマは「笑顔」。これは、同社の店舗ごとにある「コミュニティ委員会」でアイデアを募り、決定したものである。地域特性を理解しているパートタイマー従業員で構成されており、『お客さま視点』からの発想を店舗運営に活用する組織であることから「従業員全員で考えたディスプレイでグランプリをいただけたことがうれしいです」と西島副店長。

平台冷蔵ケースでの陳列をより目立たせるために、キャッチフレーズの「すべては笑顔のためにマルちゃん焼そば」の文字とイラストを大型POPにつくり上げて、天井から吊り下げた。なんとイラストは画像生成AIで作成したもので、訴求力のある「笑顔」のために採用したという。まさに、アナログとデジタルを融合させたオリジナルPOPである。

インパクトのある売場となったことで、売上も大きく伸ばすことができた。

地域とともに歩む店舗

右から、マックスバリュ函南店 デイリーチーフの岸浩子氏、管理の市川久美子氏、副店長の西島まり子氏、大吉寿司チーフの久保田喜美枝氏、ステープルの假屋璃音氏

マックスバリュ函南店は、本物の地域密着を追求し、地域商品や地元ならではの季節感のある売場展開を充実させている食品スーパーマーケットである。

先述の「コミュニティ委員会」では、店舗で販売する地元ならではの商品をピックアップしたり、商圏内の行事への参加を推進するなど、函南町在住者ならではのメリットを最大限に生かしている。

その代表的なものが、函南町に伝わる猫の民話をもとに、町おこしの一環として始まった夏祭りの「かんなみ猫おどり」への参加である。開催場所に屋台を出して、住民とのおいしい食の交流を積極的に行っている。

同店の顧客は、年齢層が幅広いことも特長である。24時間営業であることから、仕事帰りのサラリーマンなど、若い顧客の利用が夕方以降に増える。

また、毎月6のつく日には「すこやかカメさんデー」が開催される。これは、65歳以上が対象で、割引での買物ができることから、シニア層で店内が賑わう。

さまざまな顧客が来店することから、売場がマンネリ化しないような品揃えや新商品、話題の商品の提案は欠かせない。

「コミュニティ委員会」の活動とともに、活性化策になるのが、ディスプレイコンテストである。「とくに、『マルちゃん焼そば』は、人気商品であり、買物が楽しくなるような売場での提案は価値があります」と西島副店長は語る。

顧客に喜ばれる売場づくりを続けることで、アイデアの強化や陳列技術の向上につながっていく。その最高のステージがディスプレイコンテストという考えから、今後も積極的に参加していくとのことだ。

島陳列のため、正面だけではなく、裏側から見てもきれいに見えるような処理を施しているPOPは、オリジナリティーにこだわった訴求力が魅力