受賞店の声菓子

2024 ロッテ 母の日ガーナ ディスプレイコンテスト 大陳コース グランプリ ㈱エレナ させぼ五番街店

2024 ロッテ 母の日ガーナ ディスプレイコンテスト

主催:株式会社ロッテ

赤色を訴求!迫力ある陳列でグランプリを獲得

店全体で商品を売り込む

エレナさせぼ五番街店

グランプリを獲得したエレナさせぼ五番街店

2024年4月1日から5月12日までを期間に開催された「ロッテ 母の日ガーナ ディスプレイコンテスト」の大陳コースで見事、グランプリを獲得したのは、㈱エレナ させぼ五番街店。売場づくりを手がけた菓子担当の立山委子氏は、「まさかいただけるとは想像していなかったので、うれしく思います」と喜びを表現する。

4月9日から約1カ月間、レジ近くにある催事コーナーでディスプレイを展開。来店した多くのお客さまの目に触れる場所でロッテの商品をアピールした。

定番商品「ガーナミルク」のほか「ガーナリップル」「プレミアムガーナ ショコラカレ」など、「ガーナミルク」シリーズの主力商品を、見上げるほどの高さに積み上げ、迫力ある売場をつくった。

ガーナミルクのパッケージカラーを生かし、ディスプレイ全体で赤色を訴求。さらに「5月12日は母の日」「お母さんありがとう」と記したボードや文字を掲げてメッセージを発信した。立山氏は商品陳列担当の檜垣育子氏をはじめ、多くの人の協力を得ながら、丸1日ほどかけて、売場を完成させた。

関連販売にも取り組んだ。菓子以外の部門と連携、青果ではバナナやいちごコーナー、また菓子材料コーナーでもロッテの各種チョコレートを陳列、店全体でロッテの商品を売り込んだ。

これらの施策により、来店客からの注目度は高かった。スマートフォンでディスプレイの写真を撮影するほか、SNSへ投稿する人もいたという。

ディスプレイ効果は大きく、陳列した商品の動きはよかった。例年の実績を見ると、前年比で約3倍以上も売れる盛況ぶりだった。

鮮魚部門が強い支持を獲得

エレナさせぼ五番街店

㈱エレナ させぼ五番街店 店長 古川太郎氏(右)、同店 檜垣育子氏(右から2番目)、同店 立山委子氏(中央)、㈱ロッテ 営業本部 九州統括支店 福岡第二支店 係長 若林滉世氏(左)、同所属 徳島恵美氏(左から2番目)

エレナは長崎県佐世保市に本社を置き、長崎県、佐賀県で40店舗を展開する食品スーパー(SM)企業だ。お膝元の佐世保市には、多くの店舗があり、強固なドミナントエリアを形成している。部門では鮮魚が強い支持を獲得、高い鮮度、品質には定評がある。

店舗のうち2013年11月に開業したさせぼ五番街店は、佐世保エリアの旗艦店である。自社グループの企業が開発した商業施設「させぼ五番街」に店を構える。売場面積は504坪と同社最大規模を誇り、今も売上高を伸ばし続ける繁盛店である。

ただ事業展開する九州は、競争が激しい土地柄で知られる。有力SMが多いだけでなく、食品の扱いが大きいドラッグストア、またディスカウントストアといった価格訴求型の業態が台頭している。

こうした厳しい環境に対し、させぼ五番街店では強みを打ち出す戦略で集客を図る。購買頻度の高い商品は価格訴求する一方、広い店内を活用した豊富な品揃えのほか、地場の相浦漁港で水揚げされた鮮魚を販売するなどして対抗している。

その中、ディスプレイコンテストに取り組む意義について、古川太郎店長は「楽しさや驚きといった低価格以外の価値を提供できることが大きい」と説明する。これまでもディスプレイコンテストには多数エントリーしており、今後も力を入れる方針という。

今回、ディスプレイを担当した立山氏も「楽しい売場でお客さまに喜んでもらいたい。また店全体で売り込む手法も磨きをかけたい」と、早くも次回のコンテストへ意欲を燃やしている。

エレナさせぼ五番街店では、今後さらにユニークな売場が見られそうだ。

エレナさせぼ五番街店

量感を持たせた迫力のあるディスプレイで思わず立ち寄りたくなるような売場づくりを行った