顧客層とマッチした還暦の表現とお祝いメッセージで注目度アップ
コミュニケーションを重視
昨年の秋に実施された「東海漬物ディスプレイコンテスト」において、ボリュームコースのグランプリを受賞したのは㈱清水屋(愛知県春日井市、清水隆行代表取締役社長)の春日井店である。日配担当バイヤーの池戸直樹氏は「3年連続の準グランプリだったので、今回のグランプリは達成感があります。ありがとうございます」と話してくれた。
今回の売場は、「きゅうりのキューちゃん」の「60周年=還暦を祝う」をテーマに展開。フロアPOPの「いつもありがとう!!!」のメッセージやバースデーケーキのディスプレイ、多彩なPOP演出で、華やかさと楽しさのある売場になっている。
「前回までは、『見やすく、きれいな』売場づくりでした。今回は『見て楽しい! 食べて楽しい!』をコンセプトにしました」と第三商品部長の溝渕克也氏。演出用のPOPはもちろん、メニュー提案用POPも掲載。食べる楽しさまでイメージできる展開を取り入れた。
店長の武田直寛氏は「当店の顧客の中心は40~60代。食べる楽しさというメッセージがお客さまに届いたと思います。まさに、コミュニケーションのある売場になったことで、普段の150〜200%の売上を達成できました」と語ってくれた。
売場の活性化策として参加
㈱清水屋は1938年に呉服店として創業。総合小売業として愛知県と岐阜県に6店舗を展開している。
「来店客は、40~60代をはじめシニア層が中心です。お子さんやお孫さんと一緒に買物にみえる方も多く、若い世代にも受け入れられるような商品ラインアップや売場づくりに力を入れています」と武田店長。
「『きゅうりのキューちゃん』をはじめとする漬物を若い世代にアピールする絶好の機会になるのがディスプレイコンテスト」と語る池戸バイヤー。
定番棚だけでの陳列では、顧客の掘り起こしは難しい。しかし、ディスプレイコンテストであれば、いつも以上にメーカーの協力が得られやすく、訴求力のある売場づくりが可能になる。
「今回も、注目度をアップし、立ち寄り率を高めました。そこに、東海漬物商品を利用したメニュー提案になる料理写真も設置することで、若い世代にもアピールし、漬物を食べてもらえるきっかけづくりを行いました」と溝渕部長。
東海漬物の担当営業から商品ラインアップの選考をはじめ、演出方法のアドバイスやバックアップを受け、一緒になって売場づくりを行えたことは大きなポイントになっているという。
今回の売場づくりで認識できた「見て楽しい!食べて楽しい!」という売場づくりのコンセプトを活用して、次回のコンテストにも挑戦する考えである。