キャンペーンと連動させた演出で注目度と販売実績のアップを実現
キッチンカーを使ったディスプレイで注目を集める
キリンビバレッジが、中部圏店舗を対象として実施した今回のコンテストで「30箱以上コース」1位に輝いたPLANT-3津幡店。同店で陳列を担当する食品チーフの藤田裕斗氏は、2023年頃からディスプレイコンテストに参加するようになり、受賞を重ねてきた実績を持つ。
今回の参加について藤田氏は、「キリンビバレッジさんから提案をいただき、ちょうど『午後の紅茶』のキャンペーンのタイミングだったことと、提案の内容が販促面で魅力的だと感じましたので、参加させていただくことにしました。とくに支給していただいたキッチンカーのディスプレイはいいと思いました。以前も船を模したディスプレイで、お客さまに喜んでいただいた経験があったので、今回も期待できそうだと考えました。受賞の知らせを聞いて、担当者として純粋にうれしかったです」と語る。
これまでのコンテストの参加経験を通して、藤田氏自身が売場提案の演出について考えることを楽しみ、意欲的に取り組んできた。
また、季節的に飲料の需要が高まる時期でもあり、さらにもともと紅茶飲料や紅茶フレーバーの人気が高いエリア特性もあるという。とくに「午後の紅茶」は味や香りなどのよさから人気商品となっており、このことも参加理由になったという。
キャンペーンキャラクターが運転席や窓から顔をのぞかせる
実際の陳列は、メーン通路で「午後の紅茶キッチンカー」を展開。子ども連れなどの来店客の目に留まりやすい演出を実現している。またキャンペーンキャラクターの販促物が運転席や窓から顔をのぞかせるアイデアを盛り込むなど、細部にもこだわっている。
キッチンカーのディスプレイは、実際に子どもが乗り込むことができるようになっており、運転席で写真を撮る来店客も多いなど、大きな反響が得られた。藤田氏は、「足を止めるお客さまが多く、もちろん販売実績の向上にもつながっています。店の魅力を発信するという意味でも大きな意義があったと考えています」と、今回の企画を高く評価している。
㈱PLANTの店舗はスーパーセンター型を主力として展開しており、PLANT-3津幡店も広い売場面積を生かした、“何でも揃う”品揃えが大きな特徴となっている。また生鮮食品や総菜の品質についても差別化のポイントとして力を入れている。
藤田氏は「それに加えて新しい総菜商品やフレッシュジュースを提供するなど、新規性のある品揃えの強化で、店舗の新たな魅力づくりに取り組んでいます。比較的若年のファミリー層も増える傾向にあるので、今後もさまざまな商品を積極的に提案していきたいと思います。今回のコンテストの陳列はキャンペーンキャラターの人気もあって大変いい反応が得られました。賞をいただくこともうれしいですが、やはりお客さまに喜んでいただけることがいちばんです。今後もご提案をいただければ、タイミングや提案内容によって検討させていただきますが、可能な限り参加し、店舗の活性化に生かしていきたいと考えています」と語る。