季節のニーズに応える商品に気づきとなる商品を加えて提案!
迫力のある立体感を創出
右から、店長の由良浩和氏と主任の藤原真司氏。KINCHO商品とV.I.P.大賞の表彰状を持っての喜びの撮影
今年の春に実施されたKINCHOの「第48回V.I.P.陳列コンテスト」において、V.I.P.大賞を受賞したのはヒラキ(株)(兵庫県神戸市、向畑達也代表取締役社長)の靴のヒラキ姫路店である。店長の由良浩和氏は「やっとV.I.P.大賞を受賞できました。いままでの上位入賞の経験を生かすことができ、うれしいです」と語ってくれた。
レジ前という目立つ場所での展開と天井から吊るされたオリジナルの大型POPによって、アイキャッチ効果が抜群の売場となった。さらに、センターに什器を組み込むことで、正面と左右のどちらの方向からも目に飛び込んでくる立体感のある陳列となっている。
春の衣替えをメーンにした売場づくりであるが、「衣服を守るだけではなく、アレルギー性疾患の原因となるダニの駆除もお客さまにアピールしました」と由良店長。暮らしの中の歳時を活用し、さらに、来店者に気づきを与えることができる商品提案を取り入れた売場づくりが行われていた。
ファミリー層を意識した「ゴンゴン ポムポムプリン」の販促ツールを活用し、より幅広い層にアピールできる売場としている点も見逃せない。迫力のボリューム感とともに、陳列の工夫や気づきというように、アイデアと施策が込められた売場となっている。
ニーズに提案をプラス
オリジナルの靴を中心に、衣料品や日用雑貨から食料品まで幅広い品揃えのディスカウントスーパー「靴のヒラキ 姫路店」
靴の販売からスタートしたヒラキ(株)。自社企画開発の靴を中心に販売していたが、顧客のニーズに応えるように、日用雑貨や衣料、食料品を取り扱うようになった。メーカーとの関係も広がり、靴の販売とディスカウントスーパーの併設という店舗のスタイルができあがった。現在は、靴専門の1店を含み、5店舗を展開している。
同社は「どこよりも安い価格」「他店にはない幅広い品揃え」によって、地域一番店を常に目指している。さらに、顧客満足度を高めるために、「驚き、楽しさ、満足感」をコンセプトに、消費者に喜ばれる店づくりを追求している。「そのための施策として、コンテストを活用しています」と話す由良店長。暮らしの提案や新商品提案など、定番売場だけでは訴求が難しいプラスアルファとなる付加価値提案を実施できる機会となるのがコンテストと捉えている。
「今回もダニの駆除という健康に関わる提案を行えたことがコンテストのメリット。価格や品揃えとともに、提案力のある店として、お客さまに認識いただくことで、顧客満足度がアップできると考えています」と由良店長。
KINCHO商品はブランド力があり、春の衣替えの防虫剤から、夏の殺虫剤、秋の衣替えの防虫剤、冬のカイロと季節ごとに、暮らしの提案とともに売上が確保できる商品なので、「コンテストに参加しやすい」と語る由良店長。2連覇、3連覇とできるように、今後も積極的にコンテスト参加を続けていきたいと考えているとのことだった。