「好きこそ物の上手なれ」をモットーに売場づくりに取り組む
音と映像で視認性をアップ
写真左から、森田和馬氏、店長の三浦芳幸氏、店長代理の江藤誠二氏
昨年の秋に実施された「第47回KINCHO防虫剤 V.I.P. 陳列コンテスト」において、見事、V.I.P.大賞を受賞したのが(株)ナフコ(福岡県北九州市、石田卓巳代表取締役社長)のホームプラザナフコ小倉南店である。店長の三浦芳幸氏は「受賞を意識せずに参加していたので、驚いています。しかも、全国で1位のV.I.P.大賞です。とても光栄です」と喜びを語ってくれた。
今回の売場は、催事スペースでの展開である。防虫剤の売場であると、すぐにわかるように、進入禁止マークをアレンジしたオリジナルPOPを作成し、何カ所にも取り付けた。さらに、地域密着店として、地元のシンボルでもある小倉城を取り入れた大型ボードも作成することで、注目率をアップさせている。中央上段には、大型モニターを設置し、商品CMを流した。「親子連れのお客さまも多く、面白いCMを流すことで、子供さんが寄ってきます。すると、母親も一緒についてくるので、立ち寄り率は大幅にアップします」と三浦店長。音と映像による視認性の強化をポイントとしている。
三浦店長をはじめ、スタッフも「売ることが好き」ということで、こだわりを持って、売れる売場づくりを楽しみながら実践している。その取り組む姿勢が、今回の受賞に結びついている。
日々、売る楽しさを追求
シニア層とファミリー層のそれぞれを意識した品揃えと販促で、顧客化を促進しているホームプラザナフコ小倉南店
(株)ナフコは、西日本を中心にホームセンターをメーンとして、369店舗を展開。同店は、小倉のベッドタウン的な地域に立地している。人口が多く、同社のドミナント地域である。3km圏内に3店舗、10km圏内では5店舗あり、それぞれが、特徴を出して、競い合っている。
そのなかで、いちばん大きな店舗が同店である。催事スペースがしっかりと確保できていることから、催事場でのプロモーションを積極的に行っている。大陳コンテストも、プロモーションの一環として採用している。「お客さまが求める商品を見極め、品揃えをし、売れるように工夫をする。より売れる商品に育てるように、販促を常に考えて実行しています」と三浦店長。定番売場では難しい情報発信ができる場所として、戦略的に活用している。
同店は「子育て世代の方が、自分の親と子供と一緒に来店する親子三世代のお客さまも多いので、その点も意識しています」と三浦店長。大陳コンテストで活用したモニターや子供を意識したオリジナルPOPなど、売場演出にも注力している。
「KINCHO商品は、当店でも人気商品で、前年対比で約130%と伸びています。今後も、お客さまに愛される商品として、育てていきたいと考えています」(三浦店長)。そのためにも、お客さまに喜ばれ、KINCHO商品が売れる売場をどのようにつくっていくのか。店長がモットーにしている「好きこそ物の上手なれ」の言葉どおり、好きだからこそできる売場づくりへの挑戦を同店では続けていく考えである。