暮らしを守るシンボルとして防府天満宮を採用した売場

家中のダニ対策を提案

昨年の秋に実施されたKINCHO防虫剤の第60回 V.I.P.陳列コンテストにおいて、V.I.P.大賞を受賞したのは、㈱ナフコ（福岡県北九州市、石田卓巳代表取締役社長）のホームプラザナフコ防府店である。店長の山口博充氏は「優秀賞は何回も取らせていただいていましたが、V .I.P.大賞にはなかなか手が届きませんでした。やはり、今回の受賞は格別です」と語ってくれた。

今回の売場づくりは、アイキャッチャーと商品ラインアップが2大ポイントになっている。

アイキャッチャーとして、日本三大天神の1つである地元の防府天満宮をイメージしたトップボードを作成。「秋の防虫剤はタンスにゴンゴン」のフレーズとともに、ダニよけ対策提案を実施した。

「タンスにゴンゴン」とともに、「ダニムエンダー」などのダニ用商品とお掃除シート「サッサ」をラインアップし、「ダニは家中に潜んでいる！」という訴求を展開。「以前は、除湿剤と防虫剤という組み合わせで提案していましたが、最近は防虫剤とダニ用というセットで提案しています。またダニには、ホコリを取り除くことが重要なので『サッサ』も提案しました」と山口店長。

地元の天満宮のPOPと家中のダニ退治提案によって、注目度の高い売場となり、売上も伸ばすことができたとのことだ。

便利で楽しく快適な店に！

㈱ナフコは、九州エリアと中国エリアを中心に、北海道エリアを除く広範囲なエリアでホームセンターなど361店舗を展開している。オープンから約50年という歴史があるホームプラザナフコ防府店は、地域にしっかりと密着した店舗である。

山口店長は「商圏内に自動車関連やタイヤの工場があり、そこにお勤めの方々によく利用いただいています。また、戸建てが多い地域であり、ガーデニングやDIYのニーズが高いので、それらに応える品揃えを強化しています」と話す。

もちろん、専門性も重視しており、建築関係の職人用工具や資材も豊富にラインアップされている。日々の暮らしと仕事の両面でニーズに応えられるのが強みである。さらに、重視している点があると山口店長。「それは、便利さに加え、買物が楽しめることと快適性です」と話す。

スタッフも勤続が長く、顧客とのコミュニケーションを重視して、声かけなども行っている。さらに、商品提案や買物が楽しくなる売場づくりを積極的に実施。陳列コンテストもその1つとして活用できる、最適な施策になっている。

「お客さまがただ買物して帰るだけではなく、また来たいなと思っていただけるような接客や雰囲気づくりを従業員一同取り組んでおります」と山口店長。

売場の活性化に役立つ陳列コンテストはマンネリ化を防ぎ、提案力のある売場づくりができるので、これからも参加を続けていきたいとのことである。