迫力の大陳の魅力を倍増する那智の滝と除虫菊畑のコラボ!
地域色アピールで注目度アップ
今年の夏に実施されたKINCHO殺虫剤の「第38回 KINCHO V.I.P.陳列コンテスト」において、Aコースの大賞を受賞したのは㈱オークワ(和歌山県和歌山市、大桑弘嗣代表取締役)のスーパーセンターオークワ南紀店である。日用品部門バイヤーの出口清隆氏と國末崇氏は「弊社としては、2016年から19年まで4年連続でグランプリを受賞していました。ここ4年は遠ざかっていましたので、今回の受賞は、とてもうれしく思っています」と口を揃えて喜びを語ってくれた。
中央に設置した大型POPでは、KINCHOの工場が和歌山にあることから、地元の名勝地である那智の滝をそのシンボルとして採用。さらに、左右には、青天の中の除虫菊畑のトップボードを配することで、視認効果が抜群の売場をつくりあげた。商品も、キンチョールや虫コナーズなどの主要ブランド、新商品のシンカトリも含めて16ブランドを揃えた迫力の陳列を行っている。
「地元で人気のKINCHO商品と那智の滝および除虫菊畑の演出は、まさに『金鳥の夏、オークワの夏』そのもので、多くのお客さまの注目を集めました」と出口バイヤーは話す。
「地域密着店として、そのシンボルである景勝地と金鳥の渦巻を『和歌山県産』とアピールした効果で、売上も好調でした」と國末バイヤーは笑顔で語ってくれた。
日頃から売場づくりを重視
㈱オークワは、和歌山県を中心に関西や中部地区の1府7県にスーパーマーケットを展開。今年で65周年を迎えた地域密着型として、多くのお客さまに愛される店づくりを行っている。
そのなかで、主力業態の1 つであるスーパーセンターの2号店として05年3月にオープンしたのが南紀店である。売場面積は約4,400坪と同社最大の店舗となっている。豊富な品揃えとリーズナブルな価格で、地元から強い支持を得ている繁盛店である。
出口バイヤーは「低価格の訴求だけでは、顧客確保や販促にはつながりにくいので、商品価値を伝える売場づくりを積極的に展開しています」と語る。
そのために毎月実施しているのが「月間重点商品」の売場づくりである。売上構成比の高い商品10点を選んで、販促効果のある売場をいかにつくるかを店舗で競い合う独自のコンテストだ。優秀店舗には表彰状を渡すことで、モチベーションアップも図っている。
「演出効果や陳列技術はもちろん、POPによってどのような情報や商品価値を伝えるかや、暮らしの中で使い方のヒントなどの提案力のあるPOPづくりが普段から身につく企画として『月間重点商品』に取り組んでいます。その積み重ねが、売場づくりに効果を発揮していると思います」と國末バイヤー。
「地域密着型として、地域のニーズを把握し、価値のある情報を発信する売場づくりで、再び大賞の連続受賞をねらっていきたい」と2人は抱負を語ってくれた。