地元の「天草四郎」を活用し視認率を高めた売場づくり
リピート購入も促進する売場
昨秋に実施されたKINCHO防虫剤の「第57回V.I.P.陳列コンテスト」において、V.I.P.大賞を受賞したのは㈱ナフコ(福岡県北九州市、石田卓巳代表取締役社長)のホームプラザナフコ本渡店である。店長の山内兼仁氏は「当社は『お客さまが喜ぶ売場づくり』をモットーにしており、日頃からの取り組みによってV.I.P.大賞を受賞できたと思います。高い評価をいただき、光栄です」と語ってくれた。
売場は「天草のシローさんも衣替えはゴンゴン!」と、地元ならではの「天草四郎」を訴求テーマに展開。さらに、天井近くのトップボードから足元のフロアシートまでの演出によって、目立つ売場になっている。
商品を選びやすくするために、POPで効果や特長を訴求。パッケージのカラーリング効果も加わって、見た目のよさとともに視認率アップにも成功している。日用品担当の松尾智嘉子氏は「お客さまから、『この売場はわかりやすいので、ずっとこのままにしておいてほしい』という声もありました」と話す。
また、フロアシートでは「使う使わないどっち派」をテーマに展開。店長代理の水原俊樹氏は「半年後の衣替え時期には、効果が必ず実感できるので、リピートにつながると考えたアプローチ」とアイデアを語った。
約1カ月の陳列で、売上もアップ。商品の効果は1年間有効だが、半年後のリピート購入にも期待を寄せている。
地域いちばん店としての役割
㈱ナフコは、西日本を中心にホームセンターをはじめとする362店舗を展開している。その中で、ホームプラザナフコ本渡店は、天草一帯が商圏であり、20年以上前から地域密着店として消費者に利用されていることから「地域いちばん店としての責任と役割がある」(山内店長)と考え、常に顧客のニーズに応える努力を行っている。
さらに、「お客さまが喜ぶ売場づくり」をモットーとしていることから、買物が楽しくなる陳列や演出にこだわることはもちろん、品揃えにも地域性を重視している。
園芸やガーデニング用品は売れ筋であることから、豊富な品揃えが特徴の1つになっている。
ちょうど取材の際には、餅つき用の「臼」と「杵」を催事スペースに陳列。「こちらは地域の幼稚園や集まりなどで使用されるため、お客さまの要望に応えるように例年販売をしています」と水原店長代理。このように、顧客を第一に考えた店舗運営を実践している。
KINCHOの商品は、「トップブランドの信頼感と国産の安心感があり、私自身も実際に使用していて、効果を実感していることからお客さまに勧めやすい商品」と松尾氏は話す。
「お客さまに喜ばれる商品提案になることから、KINCHOのコンテストには参加させていただいています」と山内店長。
「日頃からKINCHOの担当営業さんは、さまざまな提案をしてくれています。そのようなバックアップがあるので、次回は新たなテーマで、2連覇をめざしたい」と3人ともに語ってくれた。