歴史的な赤レンガ倉庫をモチーフにロングセラーブランドをアピール!
舞鶴らしさを打ち出した売場
今年の秋に実施されたKINCHO防虫剤の「第53回V.I.P.陳列コンテスト」において、V.I.P.大賞を受賞したのは㈱ジュンテンドー(島根県益田市、飯塚正代表取締役社長)の西舞鶴モール店である。店次長の田邉真吾氏は「西舞鶴モール店に配属されて、初めて売場担当になりました。この大陳コンテストを機会に、上司や先輩従業員に教わった売場展開方法やPOPづくりを生かしながら、自分の技量を試してみようと参加しました。V.I.P.大賞を受賞できると思っていなかったので、とてもうれしいです。私1人の力ではなく、上司や先輩の指導やアドバイスが大きかったと思います」と語った。
店舗入口のすぐそばで、1ヵ月間展開された売場は、舞鶴市の観光施設である赤レンガ倉庫群(舞鶴赤れんがパーク)をモチーフにしている。「赤れんが倉庫は“舞鶴らしさ”があり、貴重な歴史的遺産です。多くのお客さまに長く愛されているKINCHOブランドとも重なることから、赤れんが倉庫をイメージした売場をつくりました」と田邉店次長。
「タンスにゴンゴン」シリーズを中心に多彩に商品を陳列し、ビッグパッケージPOPやロゴ、文字を大きくしたPOPで、「防虫剤といえば、ゴンゴン」という訴求を強力に展開。その結果、前年比150%の売上アップにつながった。
幅広い年齢層にアプローチ
㈱ジュンテンドーは、西日本のホームセンターではNo.1となる127店舗を中国・近畿地方で展開している。
西舞鶴モール店は、以前の150坪の店舗から、昨年2月に1914坪の同社最大面積の店舗として、増床移転オープンをした。同店を中心に5つのテナントが入るショッピングセンターである。
平日は、家庭園芸を楽しんでいる方や資材等を購入する業者の方が多い。週末は、ショッピングセンターであることから、若者やファミリー層を含め、幅広い年齢層が来店する。
そのため、ブランドや商品によって、訴求方法を工夫している。ロングセラーブランドであるKINCHOは、「防虫剤や殺虫剤は、KINCHO」と決めて、長年使用している消費者が多い。「商品の良さを知っていただいているので、迷うことなく購入されています」と田邉店次長。売上を伸ばすためには、「新規顧客」へのアピールも重要となる。週末に来店するファミリー層に、いかに提案できるかを課題として取り組んでいる。
そのために、顧客が求めている商品をわかりやすく提案する売場づくりを行っている。用途によって選べる多彩な品揃えとともに、商品特長をしっかり伝えるPOPや消費者にとってメリットのある新商品の紹介を行うことで、幅広い層の来店客のニーズに応えるようにしている。
このような取り組みをさらにブラッシュアップして、春の防虫剤、殺虫剤のV.I.P.陳列コンテストにも、挑戦していきたいと田邉店次長は考えている。