テレビCMとの連動と季節演出で来店客の購買意欲が高まる売場に!
CMのキャッチでアプローチ!
今春に実施されたKINCHO防虫剤の「第52回V.I.P. 陳列コンテスト」において、V.I.P. 大賞を受賞したのは㈱ひらせいホームセンター(新潟県新潟市、清水泰明代表取締役社長)の白根バイパス店である。店長の中原和行氏は「まさか大賞に選ばれるとは、予想もしていなかったので、うれしいというより驚きのほうが大きかったです」と語ってくれた。
店内入口付近の催事スペースで展開された売場は、ボリューム感のある陳列と販促物を工夫することで、よりインパクトがあり、来店客の目を引くものとなっていた。
新生活のスタートや衣替えシーズンとなる春の季節感を桜のディスプレイで明るく演出。同時に、「防虫剤は必要だ。」というCMのキャッチフレーズを採用することで、直球勝負といえるようなインパクトのある訴求を実施した。「CMと連動させることで、お客さまの視認効果を高め、購買喚起を促進させることを考えました」と中原店長は語る。CMを意識したボードも採用することで、アピール力をよりいっそう高めている。
陳列商品も「ゴンゴン」シリーズと「ゴンゴンアロマ」シリーズの各アイテムをバラエティー豊かにラインアップ。用途によって選べる陳列となっている。
さらに、収納空間の掃除に最適な掃除シート「サッサ」やダニ対策として「サッサダニよけおそうじシート」、「ダニがいなくなるスプレー」なども同時展開することで、併買促進を実施している。「幅広い商品をラインアップすることで、春シーズンの暮らしの応援ができる売場展開を実施しました」と中原店長。
その結果、防虫剤全体で前年対比108%の売上を達成するという結果に結びつく大陳となった。
利便性の高い融合店舗
㈱ひらせいホームセンターは、新潟県の41店舗を中心に富山県、長野県、山形県、石川県にも店舗を展開している。同社の特徴は「生活」「住まい」「遊び」をテーマにし、「ひらせいホームセンター」を中心として、「HIRASEI遊TSUTAYA」「食品館/生鮮広場」「ダイソー」というホームセンター(HC)、スーパーマーケットと、フランチャイズでの書籍販売およびCD・DVDレンタルや100円ショップという3事業部4業態を確立。この業態を各店舗の商圏特徴や立地条件に合わせて、チョイスし、組み合わせた店舗展開を行っている。異業種の商品をワンフロアで販売する融合店舗である。
白根バイパス店は、2019年に全線開通した白根バイパス沿いで、自動車での買物に便利な立地であり、HC商品、食料品、100円ショップ商品、エクステリア商品をワンフロアで買物ができる融合店舗。同社HCの最大規模で、売上一番店である。
同社の防虫剤と殺虫剤のメーンメーカーであるKINCHO。中原店長は「お客さまから支持が高い人気のブランドであることから、普段から売場やチラシ販促などの取り組みを強化しています。その中で、陳列コンテストとなれば、弊社の代表店舗として参加しないわけにはいきません」と語る。全店舗を牽引する意味でも、コンテスト参加には意義があるということだ。
多彩な販促企画とコンテスト参加を続けることで、KINCHO商品は、販売数量・金額とも伸長を続けている。このような結果から、今後も積極的にコンテストへの参加を続けていく考えである。