売りたい商品や価値ある商品は来店客に気づいてもらう大陳が最適!
インパクトで目立つ売場に!
今年の春に実施されたKINCHOの「第51回 V.I.P.陳列コンテスト」において、V.I.P.大賞を受賞したのはヒラキ㈱(兵庫県神戸市、伊原英二代表取締役会長 兼 社長執行役員)の靴のヒラキ姫路店である。店長の明角知二氏は「2度目のV.I.P.大賞受賞ですが、何度でも光栄なことです」と喜びを語ってくれた。
レジ前の目立つ場所での展開、そして、天井から吊るした「ヒラキ売上No.1ブランド」と記された大型POPとともに、商品を積み上げた島陳列とその左右のアクリル什器にも商品を陳列するというボリューム感のある売場構成である。
さらに、ラウンドシート部分には、ゴンゴンのCM「防虫剤は必要だ」編で実際に使用された「防虫剤は必要だ。」と書かれた大型シートを使用することで、インパクトと注目度を高めている。
「ヒラキでは、防虫剤といえば『ゴンゴン』というほどお客さまに支持されています。そのことを陳列でも表現したいと考えたのが、今回の陳列です」と明角店長。それが、V字型の陳列だ。勝利のVictoryの頭文字の「V」で、同社のNo.1をアピールするというアイデアもある売場となった。
目立つ陳列と視認率を高めるPOPの相乗効果によって、来店客の興味喚起を促進し、立ち寄り率を上げる売場づくりを実践している。その結果、より多くの来店客に気づいてもらえることで、購入に結びつき、顧客獲得や売上アップにつながっていく売場になっている。
「積んで売る」が当社の伝統
自社で企画開発した靴を中心に販売をはじめ、日用雑貨や衣料品、食料品を取り扱うようになったヒラキ㈱。現在は、靴を中心としたディスカウント店を4店舗、靴専門店1店舗を展開している。
同社は「どこよりも安い価格」「他店にはない幅広い品揃え」をモットーにしている。そのため、多種多様の商品を揃えていることから、来店客に気づいてもらえない商品もあるという。
「売場のつい5メートル先を歩いている来店客でさえも、商品に気づかないケースがある」と明角店長。そこで、売りたい商品や価値のある商品は、「積み上げて、売る」を実践し、露出させて視認率をアップしているそうだ。「この手法は、当社の得意とするところ」(明角店長)ということもあり、同様の大量陳列も得意ということだ。
普段の売場づくりでも、大量陳列コンテストに参加する場合も、ワンパターンにならないことを心がけているという。
そのためには、自社や店舗スタッフだけでは限界があるため、メーカーの協力も必要になるとのことだ。今回のCMで使用した大型シートもKINCHOの担当者のアイデアを練り上げて実現できた売場である。普段から来店頻度が多く、コミュニケーションが取れているおかげだと考えている。
KINCHOはブランドも、商品による店への貢献度もNo.1。商品力があるので、売り続けることで顧客を増やすことができる。需要期に合わせて大量陳列を実施することで、新規顧客の獲得にもつながる。
そのような商品であることから、今後もコンテストには参加していきたいと抱負を語ってくれた。