「キンパック」と「ギンパック」で多くの来店客に注目される売場に!
商品から発想した売場
昨年の秋に開催された菊正宗「第13回 ディスプレイコンテスト」において、Aコースのグランプリを受賞したのは㈱フクヤ(京都府宮津市、平野功代表取締役社長)の白鳥店。店長の狩谷浩氏は「過去に準グランプリなどを受賞させていただいていますが、グランプリは格別です。
やはり、ナンバーワンはいいですね」と笑顔で語ってくれた。
売場のテーマは、日本で世界的なスポーツの祭典が開催されることや、「しぼりたてギンパック」が、世界最大規模であり、世界的にも権威のある品評会「IWC2019(SAKE部門)」において、「グレートバリュー・チャンピオンサケ」を受賞し、同時に普通酒部門ゴールドメダルの最高位「トロフィー」も受賞したことから、「金メダル」と「銀メダル」にしたという。
そこで、商品は「しぼりたてギンパック」と「しぼりたて純米キンパック」を中心に、「辛口パック」、「キクマサピン」の4商品の品揃えに絞り込んだ。
オリジナルPOPも金と銀を基調としたカラーリングで訴求。インパクトのある売場になったことから、来店客の視認率が高く、売上もアップできた。「『ギンパック』だけでなく、純米酒の『キンパック』があることを知ってもらえました。銀より金なのか、『キンパック』は予想以上に売れました」と狩谷店長。商品訴求をしっかり行えば、売上に反映できることを再認識できた売場となった。
買物が楽しめることを重視
㈱フクヤは舞鶴市・宮津市を中心に、8店舗を展開。地元漁港から直送の鮮魚類や丹波の各産地からの野菜・果物が当社の魅力となっている。他店舗同様に、白鳥店の商圏もシニア層の多いエリアとなっている。
古くからの顧客が多いことから、なじみのスタッフと会えることや話ができることも来店動機として、大きなポイントとなっている。また、季節感のある売場づくりやメニュー提案となるクロスMDなどを積極的に行うことで、マンネリ化しない売場を展開している。営業本部商品部長の河島和弘氏は「お客さまとのコミュニケーションの中で、商品や売場について、良い点や悪い点をご指摘いただけます。それらは、ヒントとなり、楽しい買物をしていただける店づくりに役立ちます」と語る。
同社では、買物に来たくても来られない消費者のために移動スーパー「とくし丸」を導入。
「商品を届ける宅配ではなく、選んで購入する“買物”をしてもらうことが目的です」と河島部長。
「楽しい買物ができる売場づくりによって、今後もコンテストに参加していきたい」と狩谷店長は語ってくれた。