受賞店の声飲料

スーパーホームセンターヤマキシ川北店(石川県能美郡川北町)様 第6回 キーコーヒーディスプレイコンテストボリュームコース 最優秀賞


主催:キーコーヒー株式会社

量感と華やかさを表現し最優秀賞を獲得

選べる楽しさある陳列

檜垣知宏副店長(左)とキーコーヒー中部ユニット北陸営業所の松下知樹氏(右)

檜垣知宏副店長(左)とキーコーヒー中部ユニット北陸営業所の松下知樹氏(右)

2019年9月15日から12月15日を期間として開催された「第6回 キーコーヒー ディスプレイコンテスト」の「ボリュームコース」で、最優秀賞を獲得したのは「スーパーホームセンターヤマキシ川北店」(石川県能美郡川北町)である。売場づくりを手掛けた檜垣知宏副店長は「まさかいただけるとは思っていなかったので、とても驚きました」と喜びを表現する。

正面入口から店内に進み、すぐに設けられているイベントスペースで、同10月初旬から約2カ月間、商品を積み上げた。バレンタインデーや母の日など、季節のイベントに合わせて売場づくりを行う注目度の高い場所を使い、来店客に強くアピールした。

「グランドテイスト コク深いリッチブレンド」「グランドテイスト まろやかなマイルドブレンド」といった、キーコーヒーの人気ラインアップのほか、「SINCE1920 BLEND No.100」「缶 モカブレンド」など高品質アイテムも交え、選べる楽しさがあるディスプレイをつくった。

北陸エリアは、コーヒーの消費量が全国でも上位にあることを受け、「北陸の寒い冬をコーヒーと共に」というキャッチコピーを記したPOPを配置、地域性も感じられるような演出も工夫した。

売場づくりのポイントについて、檜垣副店長は次のように説明する。「量感、さらにお客さまの注目を集められる華やかな陳列を意識しました。これにより、一人でも多くのお客さまに商品を手に取ってもらいたいと考えました」。

檜垣副店長は、キーコーヒー中部ユニット北陸営業所の松下知樹氏の協力も得ながら、店の営業時間中に約3時間をかけ売場を完成させた。多くの人が往来する場所であり、立ち止まって見入る人も多かった。

ディスプレイを実施した期間中、商品の動きはよかった。通常の定番売場に陳列している時と比べ、好調な商品は約5割も売上が伸びたという。

利便性の高い店づくり

スーパーホームセンター ヤマキシ川北店

スーパーホームセンター ヤマキシ川北店

ホームセンターを展開する山岸(福井県/山岸良信社長)が、川北店をオープンしたのは2008年6月。同店の延床面積は1万5000m2超と、大きな規模を持っているのが特徴である。

オープン以来、広い売場を活用した圧倒的な品揃え、また価格訴求によって地域から強い支持を獲得してきた。山岸では「トータルライフサポートカンパニー」を掲げており、川北店でも生活に必要な日用品、住居関連品のほか、生鮮食品を含む食品も扱うことで、利便性の高い店づくりを追求している。

ただ近年、同社が商勢圏とする北陸エリアでは年々、競争が激化。有力ホームセンターの店舗が各地で増えているほか、食品を扱うドラッグストアやディスカウントストアといった異業態も存在感を増しつつあるのが現状である。

これに対し、川北店では地域密着型の店舗運営をする方針で集客、自店のファンづくりに力を入れる。来店客の要望に応える商品を積極的に取り入れるほか、楽しさや迫力がある売場づくり、陳列といった地道な取り組みにより競合店との差別化を図っている。

そのなか山岸は、ディスプレイコンテストに取り組む意義は大きいと感じている。競争が激しさを増すなか、価格以外の価値を訴求できるのが大きな魅力だという。「楽しさ」「迫力」のある売場は、お客の満足度を上げるのに有効だと考えているようだ。

今後も、川北店では機会があればコンテストに参加する意向を示している。檜垣副店長は「オリジナルのPOPや販促物も取り入れ、よりお客さまの目を引く売場にチャレンジしたい」と意気込みを見せている。

受賞したディスプレイ

正面入口すぐのイベントスペースで、ボリューム感と華やかさを意識して陳列を行った。また、「北陸の寒い冬をコーヒーと共に」というキャッチコピーを記したPOPを配置し、地域性も感じられるような工夫を行った