受賞店の声加工食品

キユーピー パスタソース ディスプレイコンテスト ボリュームコース 金賞 (株)ホクノー 中央店

キユーピー パスタソース ディスプレイコンテスト

主催:キユーピー株式会社

レストランの店構えを連想する陳列で 手軽な「おうちパスタ」を提案

ツールの書体や色合いにも徹底的にこだわる

(株)ホクノー 中央店

(株)ホクノー 中央店

多くのコンテストでの陳列を担当し、受賞実績を重ねてきた、(株)ホクノーの食品バイヤー 中川卓哉氏。中川氏は、今回の参加の背景について次のように話している。

「キユーピーさんのパスタソースの企画には以前も参加していますが、もともと近隣商圏の特性として、パスタ関連商品のニーズは高くありませんでした。しかし巣ごもり需要が伸びたことで、パスタ関連も伸びてきたので、今回は時期的にもいいタイミングだと考えて参加しました」

それと同時に、キユーピーの担当営業である加藤恭子氏の熱意に、背中を強く押されたことも力が入った理由のひとつだという。「『ぜひとも金賞をめざしましょう』という熱意がすごく伝わってきて、そこまで言ってくれるのなら、こちらもできる限りがんばろうと思いました」(中川氏)

今回の陳列は、店舗入口付近の催事スペースで、来店客の多くの目に留まる一等地。そこで展開する陳列でテーマとしたのは「おうちパスタレストラン」と題したレストランの店構えの雰囲気を醸し出す演出だった。

ボードに「キユーピー あえるパスタ レストラン」という店名風の文字を掲げ、テーブル席や、広い窓、桜の花びらなどのビジュアルを背景に入れ込んだ。

店名風の文字については、柔らかさのある書体や色合いにまでこだわったことで満足行くものが完成し「これでほぼ今回の陳列はうまくいく」と確信したそう。多くの陳列を手がけてきた中川氏にとっても、「今回は、これまででベストともいえる満足度の高い陳列に仕上がったと思っています」と言う。

陳列に取り組んだ経験が今後のスキルアップにつながる

(株)ホクノー 中央店

(右から)(株)ホクノー 食品バイヤー 中川卓哉氏、キユーピー(株)札幌支店 家庭用営業課 加藤恭子氏

このほか、今年は冬場に雪が多かったこともあり、春がやってきた喜びをひときわ表現するため、キユーピーのマスコットビジュアルや菜の花、桜を散りばめ、春らしい季節感を演出している。

また新商品の「だし香る釜玉風」については、右サイド&大量陳列でアピール。新商品であることを大きく打ち出し、手軽さや和風の旨味などを紹介しました。

さらに「ソース」「ペースト」「香る」の3 種の商品タイプ分類については、桜の花びら風のボードに表記し、視覚的にわかりやすい売場を展開。

レシピ情報も随所で発信し、実際の調理例や、食べるシーンが売場でイメージできるような工夫が凝らされている。

中川氏は大陳コンテストへの参加には多様な意義があると考えている。「さまざまなチャネルがあるなかで、当店を選んで来店していただくためには、リアル店舗ならではのパフォーマンスを最大化していくことが大事だと考えています。そのためにもお客さまの反応や販売実績などを見ながら、私自身もレベルアップしていくことを意識してきました。最初に大陳を手がけた頃の画像を今見ると、だいぶ穴があるなと感じるのですが、その頃は気づきませんでした。やはりこの頃になって経験が生きてきたと感じています」と言う。

今回のボードなど、オリジナルの販促物は本部のスタッフに絵コンテを渡して、制作を依頼している。この作業もお互いに経験を積むことで、イメージが共有しやすくなり、納得のいくツールができるようになってきたと中川氏は語っている。

(株)ホクノー 中央店

オリジナルボードに「キユーピー あえるパスタ レストラン」という店名風の文字や「Welcome」の文字を掲げ、レストラン風のイメージを売場で演出。商品の特徴やレシピなども視覚的にわかりやすく訴求している