年連続の店舗グランプリ受賞カラフルなディスプレイで来店客に訴求
「チャミ会」をテーマに展開
今年の秋に実施されたJINRO「2023秋 ディスプレイコンテスト」において店舗グランプリを受賞したのは㈱バッカス(岡山県津山市、三村弘光代表)の宮長店である。
昨年に続き2年連続の店舗グランプリ受賞となった。23年の1月より店長に着任された小林氏は「昨年も店舗グランプリを受賞しているので、プレッシャーもあったがすごくうれしいです。」と話す。昨年に引き続き売場づくりを担当した白岩氏は「うれしくて思わず涙が出てしまった」と話した。小林店長は「白岩さんが頑張ってくれた。2連覇がかかっていたが、楽しく売場づくりをしてくれた」と評価した。
多くのお客様の目を引くために、「バッカスチャミ会へようこそ」をテーマに、チャミスルをメインとした陳列を実施。韓国の観光名所の写真や、チャミスル、JINROにあう韓国料理の写真を貼り付け、韓国に行った気分になれるような売場を演出した。小林店長は「お酒を飲む環境が多様化しているので、韓国料理とあわせるだけでなく、さまざまなシーン、メニューでも楽しんでほしい」と話した。
色とりどりの売場はガラス越しにお店の外からも見えるため、立ち止まって外から眺める人もいた。また近くにはキャッシュコーナーがあるため、並んでいる人が売場を見て来店してくれたこともあった。さらに、子供が楽しそうに売場を指差していたこともあったそうだ。注目度も上がり、売上アップにつながった。
「色」を意識した売場づくり
㈱バッカスは8店舗の酒専門店を岡山県と鳥取県で展開している。宮長店はグループ会社が運営するスーパーマーケットのマルイ宮長店内へ2年前に移転し営業をしている。マルイ店内で買い物をしたお客様が、その後バッカスに立ち寄り買い物をする流れが主流となっているようで、移転してから売上は好調に推移している。
「毎日お店にいるとお客様がいろいろな食品を買っているのが見える。お客様の要望に応えられるよう、お酒も品揃えを増やしている」(小林店長)。また、陳列についても「色」を意識しているという。さまざまなお酒を陳列するうえで、色と色がケンカしないように、カラーコーディネートやカラーコントロールを意識し普段から売場を作っている。「今回のディスプレイコンテストの売場も白岩さんがカラフルに作ってくれた」と小林店長は語った。
昨年は1ヶ月の売場展開だったが、今年は9月初めから10月末くらいまでの約2か月間展開をし、現在も規模を縮小し展開を続けている。「出来栄えがよく、お客様からの反応もよかったため変更するのがもったいなかった」と小林店長は話す。バッカス全体でコンテストの参加・実施を推奨しており、他企業のコンテストにも参加をしている。会社の方向性としてオリジナリティのある売場を作ることを掲げており、今回も白岩氏の手作りPOPが功を奏した結果となった。
「今年2連覇を達成したので来年もグランプリを目指し、3連覇を果たしたい。今からいろいろな情報を集めてディスプレイの参考にし、準備をしたい」と小林店長と白岩氏の両名が意気込みを語ってくれた。