日々のこだわりの売場づくりが3度目のグランプリ受賞を実現
家飲みの楽しさを訴求
今年の夏に実施されたJINRO「2021夏ディスプレイコンテスト」の店舗グランプリを受賞したのは㈱すぎた(愛知県岡崎市、杉田至代表取締役)の幸田店である。売場づくりを担当した主任の五島洋平氏は「以前の店での受賞を含め、今回で3回目のグランプリです。他社や弊社の他店舗をはじめ、ライバルが多いなかで、3度も受賞できたことは光栄です。自信というより、毎回プレッシャーが大きいので、ほっとしました」と喜びを語ってくれた。
今回のコンテストテーマから「おうちで韓国気分」と「どんな食事にも合うピュアな焼酎」、さらに「JINRO屋台営業中!」というキャッチコピーを決めて、売場づくりを行った。
手書きのオリジナルPOPを中心に、ほのぼのとしたイメージを打ち出すことで、家飲みの楽しさをアピールする展開になっている。
ボリューム感のある陳列と好みに合わせて商品を選べる多彩なラインアップは、興味を喚起し、訴求力のあるPOPの効果によって、来店客の多くが売場の前で足を止めたという。それに比例するように、売上もアップした。
提案力と訴求力のある売場は、数字につながるという結果となった。
挑戦の価値がある新店舗
明治時代の創業で、130年以上の歴史を持つ㈱すぎた。愛知県の尾張、三河地区を中心に23店舗を展開している。
幸田店は、ショッピングタウン「カメリアガーデン幸田」内に、今年の4月にオープンした新店である。
五島主任は「幸田店は、さまざまなお店が揃っているショッピングタウン内の立地ということから、弊社の他店舗と比べて客層が若いことが特徴です」と語る。そのため、商品のラインアップや売場づくりは、今までの経験だけではなく、若い来店者の感覚を取り入れるなど、新たな挑戦を楽しみながら行っている。
「今回のコンテスト用ディスプレイも、若い女性を中心に人気が高い『チャミスル』を少し多めに陳列し、POPでのアピールも強化しました」と五島主任。
コロナ禍での家飲み提案が受け入れられたことから、商品はよく売れた。そのなかでも、ねらいどおりに「チャミスル」は、若い層をメーンに売れるという結果となった。
五島主任は「幸田店の店長とは、前の店でも一緒に働いていた関係。店長から学び、そこに自分の経験を重ねながら陳列のコツやノウハウを身につけてきました」と話す。しっかりと陳列してお客さまに伝えれば、売上も上がるとのこと。
「毎回、グランプリを取るつもりでコンテストに挑戦している」と話す五島主任は、次回も受賞をめざして参加したい」と続けて語ってくれた。