人気商品だからこそファン拡大を! アイデアあふれる売場で売上アップ
リアルとネット検索の融合
今年の春に実施された伊藤ハム「2021年 ディスプレイコンテスト」において、「畜産売場The GRAND アルトバイエルンコース」のグランプリを受賞したのは、マックスバリュ西日本㈱(広島県広島市、平尾健一代表取締役社長)のマルナカ東浦店である。デイリーチーフの志保英司氏は「約1ヵ月前からスタッフをはじめ、伊藤ハムの営業担当者さんにも相談しながら、売場のコンセプトや演出方法などの打ち合わせを開始して、綿密に取り組んできました。そのすべてが、グランプリ受賞という結果で、報われ、とてもうれしいです」と語ってくれた。
メインターゲットを子育て世代の主婦層に設定。「煮て焼いてメニュー広がるママ笑顔」とアピールするオリジナルのThe GRAND アルトバイエルン川柳POPで興味喚起を促進し、立ち寄り率をアップしている。立ち止まった来店客には、売場に設置したモニターに流れるCM動画によって、おいしさを訴求するという展開だ。さらに、メニュー提案は、メインターゲットを意識して、「#GAB丼!」「#GABドック!」などのシズル写真付きPOPを設置している。ネットへと誘導するというアイデアによって、レシピ検索と買物を楽しめる仕組みを取り入れている。スマホを活用しているターゲットの購買意欲を高めるアイデアのある売場になっているのだ。
今回のディスプレイコンテスト参加によって、リピーターや新たなファンの獲得につながったこともあり、前年対比193%という予想以上の売上を獲得する売場になったという。
商品の魅力を伝える施策に!
マルナカ東浦店は、淡路島の北部に位置し、東浦インターチェンジからも近く、国道28号線沿いに面した立地。食料品をはじめ、衣料品や住居用品、余暇グッズなど幅広い商品を取り扱っている。店舗副店長の亀山史明氏は、「近隣の住宅地から、午前中はシニア層、夕方は仕事帰りの子育て世代の主婦の来店が中心です」と語る。
「The GRANDアルトバイエルン」は、人気商品であるが、もう一度、しっかりと魅力を訴求することで、新規顧客やリピーターを掘り起こすことができると考え、コンテストに参加。「72時間熟成の旨さを一人でも多くのお客さまに知ってもらうきっかけになればと、コンテストに参加しました」と志保デイリーチーフ。
商品にフォーカスを当てることで、多くのファンを獲得できる機会として、ディスプレイコンテストの利用価値は高いと再認識できたとのこと。「ぜひ、次回も挑戦していきたい」と志保デイリーチーフは語ってくれた。