受賞店の声即席麺

いちまさのおせち「純」ディスプレイコンテスト ボリュームコース グランプリ ㈱スーパーストア ナカガワ 大住ケ丘店

いちまさのおせち「純」ディスプレイコンテスト

主催:一正蒲鉾株式会社

選びやすく、手に取りやすい陳列でグランプリを獲得

こだわり商品を強く訴求

㈱スーパーストア ナカガワ 大住ケ丘店

グランプリを受賞した㈱スーパーストアナカガワ大住ケ丘店

2024年12月16日から25年1月3日までを期間に開催された「いちまさのおせち『純』ディスプレイコンテスト」のボリュームコースで見事、グランプリを獲得したのは㈱スーパーストアナカガワ大住ケ丘店だ。売場づくりを行った練・納豆仕入販売担当の辻健氏は、「何度かコンテストに参加したことはありましたが、グランプリをいただくのは初めて。本当にびっくりしました」と話す。

ディスプレイを作ったのは、鮮魚部門の一角にある大型冷蔵平台。コンコース沿いに面し、多くの来店客の目にとまる場所で商品を強く訴求した。

一正蒲鉾の『純』シリーズは、主原料から副材料まで国産素材を100%使ったこだわりのおせちブランドだ。売場では「国産原料100% 御蒲鉾 純 白」「同 紅」「国産原料100% 伊達巻 純」「国産原料100% 錦玉子 純」「国産原料100% 寿なると巻 純」はじめ、『純』の全アイテムを陳列した。

辻氏は「お客さまが選びやすく手に取りやすいよう、蒲鉾、伊達巻、玉子焼きなどカテゴリーごとに見やすく陳列。商品情報を発信する販促物も利用しながら、あまり派手になり過ぎないことも心がけました」と教えてくれた。

ユニークなのは売場の裏側も販促物で飾りつけた点。どの方向からも商品の魅力がわかるようにしたかったという。

ディスプレイの注目度は高く、立ち止まって売場を覗き込むほか、商品をカゴに入れていく来店客が多く見られたという。23年も同様の陳列を行ったが、24年はその実績を大きく超える水準で推移。辻氏は手応えを感じたようだった。

地域密着型の店舗運営

㈱スーパーストア ナカガワ 大住ケ丘店

売場を作った練・納豆仕入販売担当の辻健氏(右)、一正蒲鉾大阪支店の今野忠正支店長(左)、同大阪支店大阪営業所の古森早紀氏(中央)

㈱スーパーストアナカガワは、大阪府枚方市に本部を置き、同市と京都府南部に合計7店舗を展開する食品スーパー(SM)企業だ。「豊富で価値ある商品の品揃え」を経営理念に掲げ、献立提案のほか、来店客とのコミュニケーションを大切にするなど、地域密着型の店舗運営で強い支持を獲得している。

ただ近年、経営環境は厳しさを増しているのが現状だ。有力SMが増えるほか、食品の扱いが大きいドラッグストア、またディスカウントストアといった異業態も台頭。今後も、商勢圏の各地ではさらに競争が激化するとみられる。

これに対し、同社では、購買頻度の高い商品は値ごろ感ある価格で販売する一方、付加価値型商品も取り入れながら他社との差別化を図っている。年末商戦で、一正蒲鉾の『純』シリーズを打ち出しているのはその一環で、品質・味を第一とした政策で集客している。

ディスプレイコンテストにチャレンジしているのも、商品の良さを伝えるためだ。単に安さを武器にするのではなく、おいしさや食の楽しさを知ってもらいたいとの意図がある。また、こうした陳列は付加価値を訴求するのに適していると考えている。

今後も、辻氏はディスプレイコンテストにエントリーする意向を持つ。「これまで数度、コンテストへの参加経験がありましたが、最高賞をいただくのは初めて。次も獲得できるよう、アイデアを練りたいと思います」と意気込みを見せる。

今後も大住ケ丘店では、来店客の目を引く、ユニークな陳列・売場が期待できそうだ。

㈱スーパーストア ナカガワ 大住ケ丘店

コンコース沿いで多くの来店客の目にとまる場所で展開。裏側も販促物で飾りつけており、どの方向からも「純」シリーズの魅力がわかる売場になっている