受賞店の声酒類

酒スタジアムヨコヤマ 福沢通り店様
白鶴 2017年秋 店頭陳列・演出コンクール
Aコース グランプリ


主催:白鶴酒造

コンテストへの全店参加で切磋琢磨、会社全体の活力になっている

手づくりとアイデアを重視


売場づくりを担当した店長の久恒賢司氏

昨年の秋に開催された白鶴「2017秋店頭陳列・演出コンクール」のAコースにおいて、グランプリを受賞したのは、㈱横山酒販(大分県中津市、横山武由代表取締役社長)の福沢通り店である。売場づくりを担当した店長の久恒賢司氏は「春秋あわせて三度目のグランプリ受賞ですが、何度受賞してもうれしいです」と笑顔で語ってくれた。

レジ前で展開された売場には、「白鶴に乾杯 いいね」とアピールするオリジナルの大型トップボードが設置されている。久恒店長は「SNSやインスタ映えという言葉が話題になっていたので、アイデアとして取り入れました」と話す。飛び立つ鶴の姿と重ね合わせることで、白鶴商品の人気の高さやおいしさなども表現している。

コンテストに参加することは、店内の季節感の演出やマンネリ防止につながるので、話題となっている事柄を取り入れることは重要。「高齢者が多い地域ですが、幅広い層にアピールできる売場づくりは必要です」と語る久恒店長は、常にアイデアの素を探すアンテナを張っている。

そして、地元の消費者にアプローチするために、POPは手づくりやオリジナルにこだわっている。今回は、新しいアイデアと手づくり感が融合した魅力的な売場が高い評価を受けた。

企業内競争で互いに成長


酒の好みにこだわりを持つ住民のニーズに応える酒スタジアムヨコヤマ 福沢通り店

(株)横山酒販は、大分県の中津地区を中心に全7店舗を展開している酒類専門店である。福沢通り店は、業務店向けと個人向けの販売を行っており、いずれも配達を行う、地元に密着した店である。

白鶴のコンテストをはじめ、酒類のコンテストには専門店としてのプライドをかけて参加している。同社は、全店参加が基本であるため、社内の店舗が強力なライバルとなる。以前は、本店など催事スペースが大きく確保できる大型店の大迫力陳列が、グランプリを獲得していた。しかし、催事スペースに制限がある当店が、初グランプリを受賞した際に、「社長がとても喜び、ほめられたことをよく覚えている」と久恒店長。ボリュームだけではなく、アイデアや陳列技術で、グランプリを受賞できることが証明できた。その後は、各店のモチベーションがアップし、「今では、社内で勝ち抜けないようでは、グランプリや上位入賞は難しい」(久恒店長)という意気込みで、各店が切磋琢磨をしている。

コンテストに参加し、結果を出すことで、メーカーに大分県でがんばっている企業があると認めてもらえる。そのことで、社内に活気をもたらす効果も大きい。

「白鶴 まる」をはじめ、白鶴ブランドは人気が高く、コンテストに取り組みやすいことから、「今後も酒専門店として、一番の売場づくりをめざしていきます」と久恒店長は語ってくれた。

コンテスト参加は恒例となっていることから、土台ができあがるだけで「また始まったね」と声をかけられるほど、顧客の楽しみとなっている売場