企画力と独自性にこだわりながら買物が楽しい売場づくりに挑戦!
POPの効果を最大限に活用
今年の春に実施された白鶴酒造の「2024春ディスプレイコンテスト」においてAコースのグランプリを受賞したのは㈱ボトルワールドOK(奈良県奈良市、桶谷晃弘代表取締役社長)の玉串店である。店長の西端晃由氏は「売場づくりは3人のスタッフで行いましたが、そのフォローのために他のスタッフがシフト変更するなどして協力をしてくれました。みんなで勝ち取った受賞なので、うれしいです」と話す。酒担当主任の若林一輝氏は「前回はBコースでのグランプリで、今回はケース数をアップさせたAコースという激戦の中で評価されたことが光栄です」と語ってくれた。
売場のテーマは「春の白鶴祭り」。季節感を彩る桜の花びらを生かすことで、明るく楽しいイメージの売場をつくり上げた。さらに、「春もまるで一杯」のメッセージで花見や家飲みを訴求することで、需要促進を図っている。
大型のPOP類のプリントは、本部に協力をしてもらい出力。その他は、店舗スタッフで作成している。「今回は、プリントだけでなく、色紙を花型に切り抜いて貼ることで、目に止まりやすく、インパクトのあるPOPをつくりました。これは、販売担当の城井智美さんがつくり上げた力作です」と西端店長は話す。
アピール力のある独自のPOPにこだわった売場は、来店客に好評で、売上アップにも結びつく結果となった。
情報発信のある売場づくり
㈱ボトルワールドOKは、奈良県・大阪府・兵庫県・福岡県・熊本県に40店舗の酒類専門店やスーパーマーケット(SM)を展開している。その中には、業務スーパーのフランチャイズ(FC)店という形態があり、その1つが玉串店である。
「住宅地ということもあり、近隣には競合店が多いエリアです」と話す西端店長。そのため、消費者に支持される売場とは何かを考えている。その答えの1つとして取り組んでいるのが独自性のある売場づくりである。
常にトレンドを把握して、来店客に情報発信するために、オリジナルのPOPづくりにこだわり、注力している。「楽しい買物と購買率アップに効果を発揮するため、『店員のおすすめPOP』などを多数設置しています」と若林主任は語る。
ディスプレイコンテストへの参加が多い同店。「POP同様に、楽しめる売場づくりの一環として積極的に参加しています」(西端店長)。スタッフのモチベーションアップにもつながることから、次回も参加して3連覇に挑戦するとのことだ。