有数の桜の名所「吉野千本桜」をイメージした売場でグランプリ!
満開の桜演出で訴求力アップ
今年の春に実施された白鶴酒造の「2023春ディスプレイコンテスト」において、Bコースのグランプリを受賞したのは㈱たけよし(奈良県奈良市、武本秀雄代表取締役)のショッピングプラザたけよしである。「お酒の店」の藤次氏は「日ごろから、仕入れをはじめ、売場展開や接客まで、店全体の管理をしています。また、季節や中元・歳暮、父の日など社会催事に合わせた売場づくりも行っています。そのノウハウや経験をディスプレイコンテストにも生かせるのではないかと思い、初めて応募しました。まさか、グランプリをいただけるとは思っていなかったので、驚いています」と話す。
売場のテーマは、お花見。「全国の桜の名勝を特集したテレビで、地元・奈良の『吉野千本桜』が全国1位に選ばれたのを見て、桜が咲き誇る山をイメージした売場をつくろうと思いました」(藤次氏)。
アイテム数が多い白鶴商品を一堂に集め、山のように陳列することで、品揃えの豊富さをアピール。さらに、女性従業員の協力を得ながら、桜の造花やポスター、ピンクのファブリックなどを取り入れて、満開の桜イメージをセンスよく表現したことで注目度の高い売場になった。
「白鶴商品を一カ所に集約できたことで、効果的なアピールとなり、売上もよかったです」と藤次氏は語ってくれた。
フレンドリーな地域密着店
㈱たけよしは、食品スーパーやドラッグストア、輸入美術工芸品、仏壇仏具と、なんでも揃うショッピングプラザたけよしを運営している。名阪国道の針インターから車で約5分の立地にある。近隣には他にスーパーがなく、生鮮から一般食品まで豊富な品揃えとなっている。
また、地域のスポーツ施設や地域行事の時など手作り弁当や惣菜の需要が高く、公共の施設などから食材の注文があり地域になくてはならない店舗となっている。
地域密着店として、『親切、丁寧、フレンドリー』をモットーに運営。藤次氏は、顧客から気さくに「大将」とか「おっちゃん」などと呼ばれており、姿がないと「今日、おっちゃんは休み?」と従業員に声をかけてくる。藤次氏をはじめ、従業員全員が、コミュニケーションを重視しており、日ごろから来店客の品揃えなどの要望に応えることで、信頼感があり、来店する楽しさがある店になっている。
「お客さまの楽しい買物のために次回もディスプレイコンテストに挑戦し、グランプリをねらいたい」(藤次氏)と語る。