受賞店の声日雑

フマキラー創業150周年記念 第2回ディスプレイコンテスト ベープコース ゴールド賞 ㈱山岸ホームセンター ヤマキシ田鶴浜店

フマキラー創業150周年記念 第2回ディスプレイコンテスト

主催:フマキラー株式会社

震災被害からの復興をめざす意味を込めて地域の祭りをモチーフにした演出を展開

フマキラー製品が揃う店というイメージの浸透をめざす

㈱山岸ホームセンター ヤマキシ田鶴浜店

ホームセンターヤマキシ田鶴浜店

フマキラーの創業150周年を記念する今回のディスプレイコンテストで、ベープコースゴールド賞を獲得したのはホームセンターヤマキシ田鶴浜店だ。

陳列を担当したのは同社バイヤーの上田啓氏。上田氏は、「昨年も当社の店舗がベープのコンテストに参加し、準グランプリをいただきました。今年こそは何とかトップをめざしたいと思い、1年前からアイデアを考えてきました。その結果としてゴールド賞をいただくことができましたので、とても光栄でうれしいです」と喜びを語る。

しかし今年の能登地方は年初から「能登半島地震」に見舞われ、大きな被害を受けている。同店も、建物の一部損壊など、2週間程度の休業を余儀なくされた。上田バイヤー自身も支援物資を運ぶ手伝いをするなど、大変な状況を経験した。しかし、店舗の営業については何とか早く再開してほしいという地域の声を受けて、やがて営業を再開。

そうしたなかで上田バイヤーは、「今回のコンテスト参加をきっかけに、何とかお客さまに戻ってきてほしい、という思いもありました」と語る。

また現在でも復旧はなかなか進まず、地域全体が苦難の中にある。そうしたなかで、生活に欠かせない虫よけや、不快害虫対策につながるフマキラーの製品が、“何でも手ごろな価格で揃う店”としてのイメージを浸透させたいというねらいもあった。

徹底的にオリジナル性にこだわり自作ツールをフル活用

㈱山岸ホームセンター ヤマキシ田鶴浜店

株式会社山岸 ホームセンターヤマキシ バイヤー 主任 上田啓氏

昨年の経験を踏まえて、今回の陳列を考える際、やはりメーカーから支給される販促物だけでなく、独自性を打ち出す、オリジナルのツールが必要だと判断。

自社制作して陳列のアイキャッチとして高く掲げたオリジナルボードは、能登に伝わる「キリコ祭り」をモチーフとしている。能登一円の住民が参加する江戸時代からの伝統を持つ祭りで、7〜10月の間、各地の氏子たちが、能登固有の意匠を持つ、風流灯とうろう籠「キリコ」を担ぎ出し、町内を練り回るというもの。

ボードにはこの「キリコ」をあしらい、灯籠の文字が書かれる部分に、売り出したいフマキラーの新商品を配置。さらに同社のマスコットキャラクター「とんとこトン」が担ぐ様子をイラストとして盛り込んでいる。また灯籠の屋根のデザインに同社のロゴマークをあしらうなど、まさに独自性にあふれた販促物をつくり上げている。

また商品パッケージの巨大POPも、自社でプリンターを使って印刷したものを組み立てて作り上げるという徹底ぶりだ。

また売場効率を高める意味でも、できるだけすき間なく商品を並べ、ボリューム感を出すように工夫したという。

「高さもあるため、売場担当社の間では、遠くからでも目立つのでわかりやすい、売場を案内するときに便利などという声が挙がりました」(上田バイヤー)。

同店では、陳列をコンテストに参加することのみを目的とするのではなく、需要期いっぱいは売場を維持して、販促効果を高めている。来年以降についても上田バイヤーは、「やはりフマキラーさんの製品を幅広く展開することで地域のお客さまに役立ちたいと思います。もちろん、コンテストについても、またみんなで考えながら参加していきたいと思います」と語っている。

㈱山岸ホームセンター ヤマキシ田鶴浜店

自社制作のボードで地元の祭りに使われる風流灯籠「キリコ」を表現。自社のマスコットキャラクターやロゴマークを積み込むなど、目立つだけでなく楽しさのある演出を実現した