常に新しいアイデアを生かすチャレンジ精神で売場づくり
カフェのイメージでお迎え
今年の5月18日から7月31日の期間で実施された不二家「2021夏のCoolなおうちカフェ大陳コンテスト」の店舗賞でグランプリを受賞したのは㈱フジ(愛媛県松山市、山口普代表取締役社長)のフジグラン石井店である。売場づくりを担当した食品担当の井上和代氏は「2019年のグランプリに続いて、今回も受賞できたことは、うれしい驚きです。不二家の担当営業さんの協力があって、お客さまに喜ばれた売場で受賞できたことが何よりです」と語ってくれた。
正面入口の催事スペースで展開された売場は、カフェをイメージした展開になっている。
カフェスタッフ風の服を着たペコちゃん人形が、「カントリーマアム」商品を勧めながらお客さまを迎えるシチュエーションは、その愛らしさによって、立ち寄りたくなる仕掛けとなっている。
多彩な商品ラインアップも来店客の目を引く要因である。テレビドラマにもなった人気マンガ「東京タラレバ娘」とのコラボした「カントリーマアム」や人気が高まっている「カントリーマアムチョコまみれ」など、情報提供をしてくれた不二家の担当営業者のバックアップもあり、「お客さまに喜ばれる商品を多く揃えたことで、売上も伸ばすことができた売場になりました」と食品課長代行 兼 食品①主任の行友秀典氏は話す。
情報発信と工夫のある売場
フジグラン石井店は、㈱フジの総合スーパーを核店舗として、ファッションや雑貨、飲食などの多くの専門店が入っている大型商業施設である。「地域密着型として、多くのお客さまの支持を受けています」と行友氏。
店舗のある石井町は、徳島市中心部のベッドタウンとして、人口が増加している。同時に、競合となる食品スーパーをはじめ、食品の取り扱いが大きいドラッグストアやディスカウントストアが存在感を増している地域である。
そこで、同店では豊富な品揃えをはじめ、消費者ニーズに応えることや、商品情報の発信、レシピ提案などを行いながら、マンネリ化しない楽しい売場づくりを行っている。
「メーカーの商品づくりへの思いや特徴をお客さまへ伝えることと、買物を楽しめることを重視しています」と井上氏。
不二家には、顧客に勧めたい商品が多く、大陳コンテストは定番では実施できない商品紹介やアピールを大々的に行える絶好の機会となっている。
今回も、ペコちゃんのカフェというイメージとともに、「マスクをしたペコちゃん」POPまで、全体演出から陳列方法、ワンポイントとなる要素まで、新しいチャレンジが行われている。
売場に立ち寄って、商品を手に取ってもらえるインパクトのある売場。そこで、買物を楽しめることが一番と考えている井上氏。「いい商品がたくさんある不二家。その大陳コンテストには参加する意義があります」と語ってくれた。