新商品の基調カラーを最大限に生かし鮮度と驚きのある演出を実現
各部門の多様な演出で“感動”ある売場をめざす
相鉄ローゼン(株) そうてつローゼン成瀬店店長 月橋秀樹さん(左)、同店日配チーフ 松本稔生さん(右)、ダノンジャパン(株)営業本部量販営業部首都圏支店アシスタントマネジャー 西村南さん(中)
そうてつローゼン成瀬店は、JR横浜線「成瀬」駅前のロータリーに面した立地。近隣からの来店客のほか、夕方以降は通勤通学客など、幅広い年代層の顧客が利用する利便性の高い店舗だ。
今回同店で陳列を行ったスペースは、日配売場のエンド。店舗の中では動線の外周に当たり、年間を通して催事や季節訴求を行い、来店客に対して“魅せる”売場を展開する戦略コーナーのひとつ。
同店では、同様にポイントとなる魅せる売場を随所に設けている。同店店長の月橋秀樹氏は、「めざしているのはお客さまに“感動”を味わっていただける売場。店としてぜひ見てほしいという商品を展開します。そして“次は何をやるの?”という期待を持っていただきたい。そのために部門担当のチーフが日々努力しているのを見ているので、表彰されたことは私としても大変うれしく、すでに店の朝礼でも発表しました」という。
同店日配チーフの松本稔生氏は「コンテストをあまり意識していたわけではないので、受賞の知らせにはびっくりしました。通常日配で売り込みをかけるには平台を使うほうが効率的なのですが、エンドで高さを出す売場は圧倒的にインパクトがあり、お客さまの注目度が高くなります。今回の陳列も非常に良い販売実績が出ており、相乗効果で『ダノンビオ』ブランド商品全体の数字が伸びました」という。
明るいイエローで目立つ売場を展開
そうてつローゼン成瀬店
今回の陳列で意識した点について松本チーフは、「『ダノンビオ』というと、グリーンのパッケージカラーのイメージがかなり浸透していますが、今回は新商品の『和柑橘ブレンド』を中心に、黄色いカラーを全面に出し、お客さまにとって意外性のある、意表をつくような演出をめざしました。フルーツフレーバーの全面リニューアルもありましたので、これまでと違うイメージを感じていただけたのではないかと思います」と陳列の狙いを説明する。
天井やレール部分にも販促物をあしらい、4種の柑橘を使った商品の情報を訴求すると同時に、高さと立体感がある、発信力の高い売場を実現した。「これまでと違うイメージの見せ方で目を止めていただく。今回それがうまくいったのは、チーフとダノンジャパンの西村さんがよく会話をし、双方の思いが理解できるだけのコミュニケーションが取れていたからだと思います」(月橋店長)
松本チーフは「“感動”していただく売場をめざしていくと、次々と期待値が大きくなり、要求される売場づくりも難しくなってきます。しかしお客さまに見ていただかないことには始まらないので、常に新しい演出を考えています。お客さまの立場に立った時にどう見えるか、という観点から他店の陳列も参考になりますが、ヒントを見つけやすいのはデパートの売場ですね。華やかでダイナミックな陳列が多く、アレンジして取り込むこともあります」という。
月橋店長は、「会社の方針として、お客さまはもちろん、従業員や取引先さまも含めて“いつもニコニコ笑顔が出る店”をめざしています。そのためにも店全体としてコンテストにも積極的に参加し、店づくりに努力していきたいと思います」と意欲を語っている。