ワイド感と高さはもちろん こだわりはフロア演出まで!
フロア演出を重視した展開
昨年の8月から9月にかけて実施されたダイショーの「“鍋”ディスプレイコンテスト2024」において、グロサリー部門ボリュームコースのグランプリを受賞したのは㈱マルサン(埼玉県越谷市、沼田勇代表取締役社長)の吉川店である。副店長兼食品菓子部門チーフの山崎徹氏は「グランプリ受賞の経験はあったのですが、ダイショーのコンテストは初参加だったので、どうかなと思っていました。とにかく受賞できて、ホッとしました」と話す。
入口正面で、来店客を迎えるためのシンボルとして「ラーメン鍋横丁」の鳥居を設置。さらに、多種多彩な商品を大量に陳列することで、ワイド感と高さのあるインパクト十分な売場として完成させた。
「売場を目立たせることで、お客さまの立ち寄り率をアップさせ、購買につなげる陳列を考えています」と語る山崎副店長。加えて意識しているのが、フロア演出だ。陳列方法や商品の見せ方はもちろん、山崎副店長はフロア演出にもこだわっている。「売場の足元が重要なポイントです。レッドカーペットでのお迎えではないですが、視認効果はかなりアップします」とのこと。
その効果から、商品の売れ行きは非常によく、陳列期間中には、商品の売り切れが続出し、次々と補充が必要になるほど好調な売上となった売場であった。
パレットで自在な売場構成
㈱マルサンは、埼玉県内に5店舗の地域密着型の食品スーパーマーケットを展開。顧客のニーズに応える商品ラインアップと低価格で地域に貢献することをモットーにしている。
売場のマンネリ化対策として、イベント感のある売場づくりを行っている同社。その1つとして、ディスプレイコンテストを積極的に利用することで、売場の活性化を推進している。
本部での商談を経て、全店参加で取り組んでいるディスプレイコンテスト。同社の売場づくりの工夫として、短時間で自在な売場変更などを行うためにパレットを活用している。
バックヤードの在庫もパレットの上に積んでおり、売場でもパレットの上に商品を積んだ陳列を行っている。「パレットの上に積むことで、移動がしやすくなり、バックヤード内での移動や出し入れ、売場での商品の移動も簡単になります。大陳用のスペース確保や売場移動も臨機応変にできる秘訣です」と山崎副店長。
さらに、コンテスト用に発注した商品とともに、在庫の商品も一緒に陳列することで、陳列ボリュームをアップしている。
メーカーの提供販促物も、ほとんど使用。そこに、オリジナルのPOPや演出物を追加することで、アピール力をさらにアップさせている。そして今回は、「ダイショーの担当営業さんの協力と支援があったことが大きい」と語る山崎副店長。
「グランプリを受賞できた商品およびメーカーには思い入れが強くなるので、次回もぜひ挑戦したい」と話してくれた。