地元のキャンプ場をテーマにアピール力のある売場づくり
キャンプ用品で独自の演出
今年の7月から9月にかけて実施された「2022もうすぐ“味・塩こしょうⓇ55周年”ダイショーディスプレイコンテスト」の味・塩こしょうⓇ、焼肉パワーコースのグランプリを受賞したのは、㈱希望の店(宮崎県西諸県郡、森田徹英代表取締役社長)の高原本店である。食品担当の森田典子氏は「昨年は準グランプリだったのですが、まさかグランプリとは思っていなかったので、驚いています。とてもうれしいです」と笑顔で語ってくれた。
同店の近隣に人気のキャンプ場があることから、売場展開のテーマをキャンプでのバーベキューに設定。演出用にスタッフの私物であるテントやバーベキュー台などを持ち寄り、訴求力のある売場をつくり上げた。
さらに、バーベキューのシズル写真を使用したPOPや、上部ののぼりと通路のフロアシートなどで、注目度を高める演出を加えている。
「スタッフをはじめ、ダイショーの担当者さんや問屋の担当者さんなど、みんなからアイデアをもらったり、協力をしてもらった結晶のような売場」と森田氏。
キャンプに向かう人たちが立ち寄り、バーベキューに使用できるダイショー商品と一緒に、肉や魚介類、野菜などを購入するケースが増え、売上アップにつながる売場展開となった。
唯一のSMとして町への貢献
㈱希望の店は、宮崎県内に2店舗のスーパーマーケット(SM)を展開。高原本店は、高原町で唯一の店舗であり、近隣にもSMがないことから、町民の暮らしに欠かせない存在となっている。
森田氏は「町民の暮らしに役立つ地域密着店としての使命を果たすことはもちろんですが、地域の活性化にも取り組んでいくことを考えています」と話す。
地域には、人気のキャンプ場があり、新しいキャンプ場も今年オープン。「町民だけでなく、町外からいらっしゃる多くのキャンプ利用者にも立ち寄っていただき、当店で食材などを購入いただいております。注目のキャンプをテーマにすることで、活性化になれば」と森田氏は思いを語る。
また、地域密着店として、普段は紹介できない商品を提案できるディスプレイコンテストは、重要な機会になっているという。「今回も『ゆず塩』や『スープはるさめ』など、定番では紹介しきれない商品を提案できました」と森田氏。
次回も、地域のためになる提案のある売場づくりで挑戦したいとのことだ。