くるみのレシピや“腸活”効果を独自のPOPでわかりやすく訴求
チームとしての知恵やアイデアを結集して取り組む
今回の陳列を担当したウジエスーパー袋原店・青果チーフの氏家克浩氏は、「青果部門のチームやパートさんも一丸となり、知恵を出し合って陳列をつくり上げました。みんなで試行錯誤しながら取り組んだ結果、グランプリという結果につながり大変光栄です。また、今回ディスプレイコンテストに参加したことで、チーム力が上がりとてもよい経験になりました」とグランプリ受賞の感想を語る。
カリフォルニア産くるみについては、ふだんから生くるみなどを定番品として品揃えし、この2~3年、販売実績を順調に伸ばしてきた。氏家氏は、「くるみは健康的なイメージを持っていることから、幅広い層に人気の商品です。最近では、健康意識の高いお客さまのニーズが高まっています。今回のコンテストでは、このようなトレンドにマッチする企画として、参加を決定しました」と述べる。
陳列は店舗入口すぐの青果部門の催事スペースで展開。ふだん目玉の特売商品などを陳列するスペースで注目度も高い。10月からカリフォルニアくるみの大陳を展開した結果、販売実績は、通常期間と比べて10月が164%、11月は159%と大きく伸長。「日頃から“わくわくする売場づくり”を意識して取り組んでいます。今回の陳列はお客さまの反響が大きく、当初想定していたよりも、くるみの売上が伸びました。そのため、コンテスト期間中にくるみを追加発注するなど、青果部門としては大成功でした」と氏家氏。
今後もくるみのよさを発信できる売場を考えていきたい
今回の陳列では、くるみを使ったレシピを前面に打ち出し、同時にコンテストテーマである、くるみの“腸活”効果を訴求。陳列商品としては、大量の生くるみを仕入れ、陳列のボリューム感と、目を引くディスプレイに仕上げた。なかでもスタッフのアイデアから考案したくるみのレシピは、お客さまから好評だったという。くるみのレシピ詳細は、レシピ情報サイトを参考に、くるみ入りご飯、くるみを衣にした唐揚げ、くるみのデザート3種類を掲示。ふだんの食事に、くるみを取り入れてもらえるようなメニュー提案をめざした。
「もともと宮城県は、くるみ餅やくるみゆべしとして、古くからくるみが食べられてきた地域です。しかし私自身は、くるみはおつまみやスナックとしてそのまま食べるイメージが強く、くるみのレシピについてはお手上げでした。そこで、料理が得意なスタッフの意見などを聞いてみると、くるみにはさまざまな使い方、食べ方があることがわかりました。そうしたことから、くるみのレシピ情報も売場で紹介することで、陳列の注目度を高めるうえで効果的ではないかと考えました」と氏家氏。
そのほか、カリフォルニア くるみ協会提供のトップボード、デジタルサイネージ、腸活レシピリーフレットを通して、くるみの栄養素と“腸活”に関する情報を発信。氏家氏は、「くるみが健康的な食材であることは知っていましたが、カリフォルニア くるみ協会の販促物を使用することで、くるみの健康効果をよりわかりやすくお客さまに説明することができました。くるみの健康効果を説明するには、専門的な情報も必要となってくるので、このような協会の販促物と合わせることで、売場の情報発信力を高めることができたと思います」と語る。
さらに氏家氏は、「カリフォルニアくるみは、今後も積極的に販売していきたい商品の一つです。健康意識のお客さまや、地域のお客さまのニーズを満たす食品として、くるみは期待できるからです。今回の受賞をきっかけに、今後もスタッフ一同力を合わせ、くるみの魅力が伝わる売場づくりに取り組んでいきたいと思います」と述べた。