17尺の冷凍平台ケースの大迫力と黒色のインパクトで注目度アップ
チャレンジ精神で積極的に参加
今年の5月に実施された味の素冷凍食品の「2023年5月『ザ★Ⓡ』シリーズ ディスプレイコンテスト」において、平台コースのグランプリを受賞したのは、㈱道北アークス(北海道旭川市、六車亮代表取締役社長)のウエスタンパワーズである。グロサリー担当の石原直也氏は「グランプリに選んでいただき、ありがとうございます。コンテストには可能な限り積極的に参加することにしており、私自身も売場づくりが好きなので、とてもうれしいです」と笑顔で語ってくれた。
17尺の冷凍平台ケースに、黒を基調としたオリジナルPOPをはじめ、ポスターや腰巻きなどのPOP類を組み合わせた大迫力のインパクトがある売場をつくり上げた。「食品では珍しい黒を基調にしたパッケージで認知されている商品なので、“真っ黒”が迫ってくるようなイメージで注目度がアップする演出を採用しました」と石原氏。
売場づくりの途中段階で、それを見ていた来店客が寄ってきて、その様子を立ち止まって見ていたり、なかにはそこから商品を購入しようと手にするケースもあったというほど注目されていた。
好調な売上にも結びつく効果抜群の売場展開となった。
ニーズへの対応は臨機応変に
㈱道北アークスは、旭川市を中心に、上川地方全域と北空知地区の道北エリアにスーパーマーケット(SM)チェーンを多彩な業態で展開している。
ウエスタンパワーズは、映画館や専門店などがテナントとして入っているショッピングセンター「パワーズ」内のSM。広域商圏が特徴の1つである。幅広い世代が来店しており、インバウンドが復活したこともあり、外国人観光客も多く来店している。
石原氏は「旭川は、札幌、函館と並ぶ北海道三大ラーメンとして人気です。すぐそばに『あさひかわラーメン村』があることから、地域のお客さまだけでなく、日本人観光客とともに外国人観光客の方々にも来店いただいています」と話す。
幅広い年齢層への対応やインバウンド需要への対応、売場のマンネリ化対策や店頭販促強化などのために、商品ラインアップの見直しを常に行っている。POPや陳列に関しても、力を入れている。「お客さまのニーズに応えられるように、バイヤーと相談しながら臨機応変に売場を活性化できることが、弊社の特徴です」と石原氏。ディスプレイコンテストも活性化対策の1つとして、積極的に取り組んでいる。
コンテスト参加店のレベルが上がっていると考える石原氏は「他社の売場が刺激になって、さらにレベルアップを図ろうと気合が入ります。次回も受賞できるようにがんばります」と話してくれた。