定番売場だけでは紹介できない価値のある商品を積極的に提案!
多彩な商品での大陳を実施
昨年の11月に実施された味の素冷凍食品の「2021年11月ギョーザで乾杯!
ディスプレイコンテスト」において、ボリュームコースのグランプリを受賞したのは㈱ウジエスーパー(宮城県登米市、氏家良典代表取締役社長)の築館店である。売場づくりを担当した売価管理マネージャーの岡山久美氏は「味の素冷凍食品のコンテストは、準グランプリが続いていたこともあり、グランプリが受賞でき、うれしいです」と話す。
8尺冷凍平台を2本使用した16尺のボリューム感いっぱいの陳列を実施。そこには、定番の「ギョーザ」をはじめ、「生姜好きのためのギョーザ」や「レンジで焼きギョーザ」「米粉でつくったギョーザ」など、人気の定番商品だけでなく、手軽な時短商品や食物アレルギー配慮商品を多彩にラインアップしている。「多様化するお客さまのニーズに応える提案型の展開を実施しました」と岡山氏は話す。
多種多彩な餃子を提案することから、「最強の餃子横丁」をテーマにし、その象徴となる手づくりの中華門を設置。各商品のPOP類やモニターによるアピール効果もあり、売上も大きくアップした。
ボリューム感と視認効果がアップする高さのあるPOP類と、多彩な商品ラインアップによる興味喚起など、訴求効果が非常に高い売場になった。
提案型の売場展開を重視
㈱ウジエスーパーは、宮城県内で32店舗のスーパーマーケットを展開。全店舗が地域に密着し、地域の暮らしに寄り添える価値訴求型の店舗をめざしている。
築館店の顧客は、シニア層が中心であるため、「地域に寄り添う売場展開がポイントとなっている」と岡山氏。そのうえで、食をもっとおいしく楽しんでもらうために、わかりやすい提案型の売場づくりを日頃から実践している。
シニア層は慣れ親しんだ商品を買い続ける傾向が強いと言われている。しかし、提案次第ではブランドや新商品へのスイッチは可能である。
同店の施策として、コトPOPやメニュー提案をはじめ、食べ方の提案も行っている。餃子の場合も、ポン酢やコショウを近くに陳列して「酢コショウ」で食べる餃子を訴求。「水餃子」の場合は鍋商材との関連販売を行うなど、普段から売場でさまざまな工夫を積極的に展開している。
ディスプレイコンテストは、定番売場のスペースの関係で陳列ができない商品を紹介できる。さらに、アレンジレシピや食べ方の工夫などを提案できるので、「商品を知ってもらう価値のある機会になる」(岡山氏)ことが参加の理由でもある。
「味の素冷凍食品の営業担当者さんには、データや情報とともに、売場づくりの提案などをしていただいています」と語る岡山氏。その協力もあることから、次回もグランプリをめざして参加したいと話してくれた。